変形組込み関数 (総称):配列全体,または配列で指定された次元中のすべての値が真であるかどうかを調べます。
形式
result = ALL (mask [, dim] )
mask
(入力) 論理型配列。
dim
(省略可能,入力) 1 ~ n の範囲の値を持つスカラ整数。n は mask の次元数です。
結果
結果は,配列または論理型スカラです。
dim が省略されるか,mask の次元数が 1 の場合,結果はスカラになります。スカラの結果は,mask のすべての要素が真であるか,mask の大きさがゼロである場合のみ真となります。mask のいずれかの要素が偽ならば,結果の値は偽になります。
配列結果は mask と同じ型と種別パラメタを持ち,mask よりも 1 だけ小さい次元数を持ちます。その形状は,mask の形状を (d1, d2,..., dn) として,(d1, d2, ..., ddim-1, ddim+1, ..., dn) です。
配列結果中の個々の要素は,mask (s1, s2, ..., sdim-1, :, sdim+1, ..., sn) によって定義される 1 次元配列中のすべての要素が真である場合に真となります。
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
例
LOGICAL mask( 2, 3), AR1(3), AR2(2) mask = RESHAPE((/.TRUE., .TRUE., .FALSE., .TRUE., .FALSE., & .FALSE./),(/2,3/)) ! mask は true false false ! true true false です。 AR1 = ALL(mask,DIM = 1) ! [true false false] を生成する ! 列単位で要素を評価します。 AR2 = ALL(mask,DIM = 2) ! [false false] を生成する ! 行単位で要素を評価します。
ALL ((/.TRUE., .FALSE., .TRUE./)) は,MASK の一部の値が真でないので,偽の値を持ちます。
ALL ((/.TRUE., .TRUE., .TRUE./)) は,MASK のすべての値が真なので,真の値を持ちます。
A を配列
[ 1 5 7 ] [ 3 6 8 ]
B を配列
[ 0 5 7 ] [ 2 6 9 ]
とします。
ALL (A .EQ. B, DIM=1) は,A の個々の列のすべての要素が,B の対応する列の要素と等しいかどうかを検証します。すべての要素が等しいのは第 2 列だけなので,結果の値は (false, true, false) となります。
ALL (A .EQ. B, DIM=2) は,A の各行のすべての要素が,B の対応する行の要素と等しいかどうかを検証します。どの行にも等しくない要素が含まれているので,結果の値は (false, false) となります。