変形組込み関数 (総称):全体配列,または配列で指定された次元中の真の要素の個数を数えます。
形式
result = COUNT (mask [, dim] [, kind])
mask
(入力) 論理型配列。
dim
(省略可能,入力) 1 ~ n の範囲の値を持つスカラ整数式。n は mask の次元数です。
kind
(省略可能,入力) スカラ整数初期値式。
結果
結果は,基本整数型の配列またはスカラです。kind が存在する場合,結果の種別パラメタは kind によって指定されたものになります。kind が存在しなければ,結果のの種別パラメタは基本整数型の種別パラメタになります。プロセッサーが結果の種別で結果の値を表現できない場合,結果は不定になります。
結果は,dim が省略されるか,mask の次元数が 1 の場合にはスカラです。スカラの結果は,mask の真の要素の数に等しい値を持ちます。mask の大きさがゼロの場合は,結果もゼロです。
配列の結果は,mask よりも 1 だけ小さい次元数を持ち,mask の形状が (d1, d2,..., dn) だとして,(d1, d2, ..., ddim-1, ddim+1, ..., dn) の形状を持ちます。
配列結果中の個々の要素は,mask (1, s2, ..., sdim-1, :, sdim+1, ..., sn) によって定義される 1 次元配列中で真になっている要素の数に等しい値を持ちます。)
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
例
COUNT ((/.TRUE., .FALSE., .TRUE./)) は,2 つの要素が真なので,値 2 を持ちます。
COUNT ((/.TRUE., .TRUE., .TRUE./)) は,3 つの要素が真なので,値 3 を持ちます。
A が配列
[ 1 5 7 ] [ 3 6 8 ]
で,B が配列
[ 0 5 7 ] [ 2 6 9 ]
だとします。
COUNT (A .NE .B, DIM=1) は,A の個々の列の要素のうち,B の対応する列の要素と等しくないものがいくつあるかを検証します。結果の値は,以下の理由から (2, 0, 1) となります。
A と B の第 1 列には,等しくない要素が 2 つあります。
A と B の第 2 列には,等しくない要素がありません。
A と B の第 3 列には,等しくない要素が 1 つあります。
COUNT (A .NE. B, DIM=2) は,A の個々の行の要素のうち,B の対応する行の要素と等しくないものがいくつあるかを検証します。結果の値は,以下の理由から (1, 2) となります。
A と B の第 1 行には,等しくない要素が 1 つあります。
A と B の第 2 行には,等しくない要素が 2 つあります。
以下に他の例を示します。
LOGICAL mask (2, 3) INTEGER AR1(3), AR2(2), I mask = RESHAPE((/.TRUE., .TRUE., .FALSE., .TRUE., & .FALSE., .FALSE./),(/2,3/)) ! mask は配列 true false false ! true true false AR1 = COUNT(mask,DIM=1) ! [2 1 0] を生成する列で ! true の要素を数えます。 AR2 = COUNT(mask,DIM=2) ! [1 2] を生成する行で ! true の要素を数えます。 I = COUNT( mask) ! 3 を返します。