並列指示文節：PRIVATE 節の機能のスーパーセットを提供します。オブジェクトは PRIVATE として宣言され，並列領域の終了時に特定の値が与えられます。
形式
LASTPRIVATE (list)
list
有効域から参照できる 1 つまたは複数の変数または共通ブロックの名前。部分オブジェクトを指定することはできません。個々の名前はコンマで区切られなくてはならず，名前付き共通ブロックは斜線の間に置かれなくてはなりません (/ /)。
LASTPRIVATE 並びに現れる変数は，PRIVATE 節の文脈に従います。さらに，並列領域が終了した時点で，各変数には，最後のセクションまたはループの繰り返しによって得られた値が与えられます。
DO 指示文中に LASTPRIVATE 節が置かれている場合，最後の繰り返しを実行したスレッドが，その構文に入る前に持っていたオブジェクトの版を更新します。SECTIONS (または PSECTIONS) 指示文中に LASTPRIVATE 節が置かれている場合，字句的に最後の SECTION を実行したスレッドが，その構文に入る前に持っていたオブジェクトの版を更新します。
DO の最後の繰り返し，または SECTIONS (または PSECTIONS) 指示文の字句的に最後の SECTION によって値を代入されなかった部分オブジェクトは，構文を終了した後は不定の状態になります。