NAMELIST

:名前に変数並びを結合します。このグループ名は,一部の入出力操作で引用することができます。

形式

NAMELIST /group/var-list [[,] /group/var-list]...

group
グループの名前。

var-list
前にあるグループ名に結合される変数並び (コンマで区切られた)。変数としては任意のデータ型を使用できます。

規則と振る舞い

変数群要素は,I/O 並びではなく変数群 I/O 文によって使用されます。一意のグループ名は,変更または転送が可能な言語要素並びを識別します。

1 つの変数は複数の変数群要素に属することができます。

var-list 中の個々の変数は,参照結合または親子結合によって参照されるか,同じ有効域で明示的または暗黙に宣言された型,型パラメタ,および形状を持たなくてはなりません。型が暗黙に宣言されている変数を,それ以降の型宣言中で使用する場合,その宣言は暗黙の型を追認しなくてはなりません。

以下の変数は変数群要素では宣言できません。

変数群 I/O で読み書きできるのは,変数群で宣言された変数だけです。変数群入力文中の入力記録が,結合された変数群中のすべての変数を定義する必要はありません。

変数群中の変数の順序は,値が変数群出力に現れる順序を制御します。変数群値の入力は任意の順序で行えます。

グループ名が PUBLIC 属性を持つ場合,変数並び中のどの項目も PRIVATE 属性を持つことはできません。

グループ名は,同じ有効域中の複数の NAMELIST 文で宣言することができます。複数のグループ名の後に変数並びが付けられている場合,そのグループ名並びが連続しているものと見なされます。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

READWRITE変数群指定子変数群順番 READ 文の規則変数群順番 WRITE 文の規則

次の例では,グループ名 LIST の変数 AB,および C に,DE が追加されています。

	NAMELIST /LIST/ A, B, C

	NAMELIST /LIST/ D, E

次の例では,2 つのグループ名が定義されています。

	CHARACTER*30 NAME(25)
	NAMELIST /INPUT/ NAME, GRADE, DATE /OUTPUT/ TOTAL, NAME

グループ名 INPUT は変数 NAMEGRADE,および DATE を含んでいます。グループ名 OUTPUT は変数 TOTALNAME を含んでいます。

以下に他の例を示します。

	NAMELIST /example/ i1, l1, r4, r8, z8, z16, c1, c10, iarray

	! 対応する入力文はたぶん以下のようになります:
	&example
	i1  = 11
	l1  = .TRUE.
	r4  = 24.0
	r8  = 28.0d0
	z8  = (38.0, 0.0)
	z16 = (316.0d0, 0.0d0)
	c1  = 'A'
	c10 = 'abcdefghij'
	iarray(8) = 41, 42, 43
	/

サンプル・プログラム NAMELIST.F90 は,\DF\SAMPLES\TUTORIALにあります。