READ

:外部の順番探査記録,直接探査記録,または内部記録から入力データを転送します。

形式

順番探査

書式付き

READ (eunit,format [,advance] [,size] [,iostat] [,err] [,end] [,eor]) [io-list]
READ form [,io-list]

書式付き並び

READ (eunit,* [,iostat] [,err] [,end]) [io-list]
READ * [,io-list]

書式付き変数群

READ (eunit,nml-group [,iostat] [,err] [,end])
READ nml

書式なし

READ (eunit [,iostat] [,err] [,end]) [io-list]

直接探査

書式付き

READ (eunit, format,rec [,iostat] [,err]) [io-list]

書式なし

READ (eunit,rec [,iostat] [,err]) [io-list]

索引付き (VMS のみ)

書式付き

READ (eunit,format,key [,keyid] [,iostat] [,err]) [io-list]

書式なし

READ (eunit,key [,keyid] [,iostat] [,err]) [io-list]

内部

READ (iunit,format [,iostat] [,err] [,end]) [io-list]

eunit
外部装置指定子。省略可能な UNIT= をつけて指定することもできます。eunit が並びの第 1 指定子ではない場合,UNIT= が必要になります。

format
書式指定子。省略可能な FMT= をつけて指定することもできます。並びの第 1 指定子が省略可能なキーワード UNIT= なしに論理または内部装置指定子を示し,format が第 2 指定子である場合,FMT= を省略することができます。

内部 READ 文に対しては,星印 (*) は並び書式を示します。直接探査 READ 文に対しては,星印 (*) を使用することはできません。

advance
前進指定子 (ADVANCE=c-expr)。c-expr の値が 'YES' ならば,文は前進入力を使用します。値が 'NO' ならば,文は停留入力を使用します。基本値は 'YES' です。

size
文字数指定子 (SIZE=i-var)。停留 READ 文に対してのみ指定できます。

iostat
状態指定子。I/O 操作の終了状況を含む変数名です。省略可能な IOSTAT= をつけて指定することもできます。

err, end, eor
エラー (ERR=label),ファイル終了 (END=label),または記録終了 (EOR=label) 条件が発生した場合の飛び先指定子。

EOR は停留 READ 文に対してのみ指定できます。

io-list
I/O 並び。データが転送される先,またはデータの転送元の変数,配列,配列要素,または部分文字列の名前です。DO 形反復並びも使うことができます。

form
書式指定子の非キーワード形式 (FMT= なし)。

*
並び書式を示す書式指定子。(FMT=* として指定することもできます。)

nml-group
変数群書式を示す変数群指定子。省略可能な NML= をつけて指定することもできます。nml-group が第 2 指定子でない場合,NML= が必要になります。

nml
変数群書式を示す変数群指定子の非キーワード形式 (NML= なし)。

rec
直接探査に対して記録のセル番号を指定する記録指定子。省略可能な REC= をつけて指定することもできます。

key (VMS のみ)
キー指定子 (KEY[con]=value)。

keyid (VMS のみ)
キー参照指定子 (KEYID=kn)。

iunit
内部装置指定子。省略可能な UNIT= をつけて指定することもできます。iunit が並びの第 1 指定子ではない場合,UNIT= が必要になります。

これは文字変数でなくてはなりません。ベクトル添字を持つ部分配列であってはなりません。

READ 文のパラメタが関数を呼び出す式である場合,その関数は I/O 文または EOF 組込み関数を実行してはなりません。これは,結果が予測不可能になるためです。

I/O が書式付き装置に対してまたは書式付き装置から行われる場合,io-list に構造型変数を含めることはできませんが,構造型成分を含めることはできます。I/O が 2 進または書式なし装置に対して行われる場合,io-list に構造型成分と構造型変数のどちらも含むことができます。

READ は,カーソル位置を変更する特定のグラフィックス・テキスト関数 (たとえば,SETTEXTWINDOW) の結果を中断させることができます。GETCHARQQ 関数を使ってキーボード入力を得ることにより,そして,OUTTEXT を使って画面にキー入力をエコーすることにより,この問題を避けることができます。別の方法として,SETTEXTPOSITION を使ってカーソル位置を制御することもできます。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

I/O 書式化I/O 制御情報並びI/O 並びPRINTWRITE索引付き READ 文の形式 (VMS のみ)順番 READ 文の形式直接探査 READ 文の形式内部 READ 文の形式と規則

	DIMENSION ia(10,20)
	! 配列の境界を読み込みます。
	! 次に各々が幅 5 の 8 列の入力書式で
	! 入れ子の DO 形反復並びで配列を読み込みます。
	READ (6, 990) il, jl, ((ia(i,j), j = 1, jl), i =1, il)
	990 FORMAT (2I5, /, (8I5))

	! 内部 READ は変数に文字形式の番号を与えます。
	CHARACTER*12 str
	str = '123456'
	READ (str,'(i6)') i

	! 並び READ は書式を指定しません。
	REAL x, y
	INTEGER i, j
	READ (*,*) x, y, i, j