NEAREST

要素別処理組込み関数 (総称):指定された向きでの最も近い (プロセッサー上で表現可能な) 異なる数値を返します。

形式

result = NEAREST (x, s)

x
(入力) 実数型。

s
(入力) 実数型。ゼロ以外の値でなくてはなりません。

結果

結果の型は x と同じです。結果の値は x とは異なるが,s と同じ符号を持つ無限大の方向で x に最も近い,マシン上で表現可能な数値に等しい値となります。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

EPSILON

3.02.0REAL(4) の値である場合,NEAREST (3.0, 2.0) の値は,3.0000002 にほぼ等しい値 3 + 2-22 となります (REAL(4) のモデルの詳細については,「実数データのモデル」を参照してください)。

以下に他の例を示します。

	REAL(4) r1
	REAL(8) r2, result
	r1 = 3.0
	result = NEAREST (r1, -2.0)
	WRITE(*,*) result	! 2.999999761581421 を出力します。

	! REAL(8) の最も違い値を見つけようとした時,
	! 16 進数で出力しない限り違いがわかりません。
	r2 = 111502.07D0
	result = NEAREST(r2, 2.0)
	WRITE(*,'(1x,Z16)') result	! 40FB38E11EB851ED を出力します。
	result = NEAREST(r2, -2.0)
	WRITE(*,'(1x,Z16)') result	! 40FB38E11EB851EB を出力します。
	END