NINT

要素別処理組込み関数 (総称):引数に最も近い整数を返します。

形式

result = NINT (a [, kind] )

a
(入力) 実数型。

kind
(省略可能,入力) スカラ整数初期値式。

結果

結果の型は整数型です。kind が存在する場合,種別パラメタは kind によって指定されたものになります。kind が存在しなければ,次の表に従って種別パラメタが決定されます。

a がゼロよりも大きければ,NINT(a) の値は INT(a + 0.5) となり,a がゼロ以下ならば,NINT(a) の値は INT(a - 0.5) となります。

個別名 引数の型 結果の型
ININT REAL(4) INTEGER(2)
NINT 1, 2 REAL(4) INTEGER(4)
KNINT REAL(4) INTEGER(8)
IIDNNT REAL(8) INTEGER(2)
IDNINT 2, 3 REAL(8) INTEGER(4)
KIDNNT REAL(8) INTEGER(8)
IIQNNT 4 REAL(16) INTEGER(2)
IQNINT 2, 4 REAL(16) INTEGER(4)
KIQNNT 4, 5 REAL(16) INTEGER(8)
1 または JNINT
2 整数の大きさを指定するコンパイラ・オプション /integer_size の設定は,NINTIDNINT,および IQNINT に影響を与えることがあります。
3 または JIDNNT。古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,IDNINT は総称関数としても指定できるようになっています。
4 VMS と U*X
5 この個別関数を実引数として渡すことはできません。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

ANINTINT

NINT (3.879) の値は 4 です。

NINT (-2.789) の値は -3 です。

以下に他の例を示します。

	INTEGER(4) i1, i2
	i1 = NINT(2.783)	! 3 を返します。
	i2 = IDNINT(-2.783D0)	! -3 を返します。