要素別処理組込み関数 (総称):値を整数型に変換します。
形式
result = INT (a [, kind] )
a
(入力) 整数型,実数型,または複素数型。
kind
(省略可能,入力) スカラ整数初期値式。
結果
結果の型は基本整数型です。kind が存在する場合,種別パラメタは kind によって指定されたものになります。kind が存在しなければ,下記の表に従って種別パラメタが決定されます。プロセッサーが結果を整数型で表現できない場合,結果は不定になります。
1 つのデータ型を別の型に変換する関数は,代入文における暗黙の変換と同じ効果を持ちます。
結果の値は,a の型と絶対値に依存します。
a が整数型ならば,INT (a) = a です。
a が実数型で,| a | >= 1 ならば,INT (a) は,a の大きさを超えず,a と同じ符号を持つ最も大きい整数となります。
a が複素数型ならば,INT (a) は,a の実部に上記の (実数引数に関する) 規則を適用することによって得られる値となります。
個別名 1 | 引数の型 2 | 結果の型 |
---|---|---|
INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4) | INTEGER(4) | |
INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4), INTEGER(8) | INTEGER(8) | |
IIFIX 3 | REAL(4) | INTEGER(2) |
IINT | REAL(4) | INTEGER(2) |
IFIX 4, 5 | REAL(4) | INTEGER(4) |
JFIX | INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4), INTEGER(8), REAL(4), REAL(8), REAL(16), COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) |
INTEGER(4) |
INT 6, 7 | REAL(4) | INTEGER(4) |
KIFIX | REAL(4) | INTEGER(8) |
KINT | REAL(4) | INTEGER(8) |
IIDINT | REAL(8) | INTEGER(2) |
IDINT 7, 8 | REAL(8) | INTEGER(4) |
KIDINT | REAL(8) | INTEGER(8) |
IIQINT | REAL(16) | INTEGER(2) |
IQINT 7, 9 | REAL(16) | INTEGER(4) |
KIQINT | REAL(16) | INTEGER(8) |
COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) | INTEGER(2) | |
COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) | INTEGER(4) | |
COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) | INTEGER(8) | |
INT1 | INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4), INTEGER(8), REAL(4), REAL(8), REAL(16), COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) |
INTEGER(1) |
INT2 | INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4), INTEGER(8), REAL(4), REAL(8), REAL(16), COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) |
INTEGER(2) |
INT4 | INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4), INTEGER(8), REAL(4), REAL(8), REAL(16), COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) |
INTEGER(4) |
INT8 | INTEGER(1), INTEGER(2), INTEGER(4), INTEGER(8), REAL(4), REAL(8), REAL(16), COMPLEX(4), COMPLEX(8), COMPLEX(16) |
INTEGER(8) |
1 これらの個別関数は実引数として渡すことはできません。
2 REAL(16) と COMPLEX(16) は,OpenVMS,Tru64 UNIX および Linux システムで利用できます。 3 この関数は HFIX として指定することもできます。 4 コンパイラ・オプション /integer_size または /real_size の設定は,IFIX に影響を与えることがあります。 5 古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,IFIX は総称関数としても指定できるようになっています。 6 または JINT。 7 コンパイラ・オプション /integer_size の設定は,INT,IDINT および IQINT に影響を与えることがあります。 8 または JIDINT。古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,IDINT は総称関数としても指定できるようになっています。 9 または JIQINT。古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,IQINT は総称関数としても指定できるようになっています。 |
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
AINT,ANINT,DBLE,NINT,REAL,SNGL
例
INT (-4.2) の値は -4 です。
INT (7.8) の値は 7 です。