要素別処理組込み関数 (総称):値を実数型に変換します。
形式
result = REAL (a [, kind])
a
(入力) 整数型,実数型,または複素数型。
kind
(省略可能,入力) スカラ整数初期値式。
結果
結果は実数型です。kind が存在する場合,種別パラメタは kind によって指定されたものになります。kind が存在しなければ,次の表に従って種別パラメタが決定されます。
1 つのデータ型を別の型に変換する関数は,代入文における暗黙の変換と同じ効果を持ちます。
a が整数または実数の場合,結果は a の近似値となります。a が複素数の場合,結果は a の実部の近似値となります。
個別名 1 | 引数の型 | 結果の型 |
---|---|---|
INTEGER(1) | REAL(4) | |
FLOATI | INTEGER(2) | REAL(4) |
FLOAT 2, 3 | INTEGER(4) | REAL(4) |
REAL 2 | INTEGER(4) | REAL(4) |
FLOATK | INTEGER(8) | REAL(4) |
REAL(4) | REAL(4) | |
SNGL 2, 4 | REAL(8) | REAL(4) |
SNGLQ 5 | REAL(16) | REAL(4) |
COMPLEX(4) | REAL(4) | |
COMPLEX(8) | REAL(8) | |
1 これらの個別関数は実引数として渡すことはできません。
2 実数の大きさを指定するコンパイラ・オプション /real_size の設定は,FLOAT,REAL,および SNGL に影響を与えることがあります。 3 または FLOATJ。古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,FLOAT は総称関数としても指定できるようになっています。 4 古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,SGNL は総称関数としても指定できるようになっています。総称 SNGL は,REAL(4) 引数をとり,REAL(4) の結果を生成する個別関数 REAL を含んでいます。 5 VMS と U*X |
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
例
REAL (-4) の値は -4.0 です。
REAL (Y) は,複素数変数 Y の実部と同じ種別パラメタと値を持ちます。