PAUSE

:ユーザーまたはシステムが実行を再開するまで,プログラムの実行を一時的に中断します。PAUSE 文は Fortran 95 の廃止事項,Fortran 90 の廃止予定事項でした。Compaq Fortran は Fortran 95 の廃止事項を完全にサポートしています。

形式

PAUSE [pause-code]

pause-code
(省略可能) メッセージ。これには以下のいずれかを使用することができます。

規則と振る舞い

pause-code を指定すると,PAUSE 文は指定されたメッセージを表示した後に,基本プロンプトを表示します。

pause-code を指定しないと,システムは次の基本メッセージを表示します。

	FORTRAN PAUSE

その後,次のプロンプトが表示されます。

Windows システムでの効果

プログラムは stdin からの入力を待ちます。空白行を入力すると,実行はその次の実行文から再開されます。

その他のものはすべて DOS コマンドとして扱われ,system() 呼び出しによって実行されます。プログラムは空白行が入力されるまでループするので,複数の DOS コマンドを実行することが可能です。その後,実行はその次の実行文から再開されます。

OpenVMS システムでの効果

PAUSE の効果は,プログラムが対話型プロセスなのかバッチ・プロセスなのかによって変わります。

Tru64 UNIX および Linux システムでの効果

PAUSE の効果は,プログラムがフォアグラウンド・プロセスなのかバックグラウンド・プロセスなのかによって変わります。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

STOPSYSTEM廃止事項と廃止予定事項

以下の例は,有効な PAUSE 文を示しています。

	PAUSE 701
	PAUSE 'ERRONEOUS RESULT DETECTED'

以下に別の例を示します。

	CHARACTER*24 filename
	PAUSE 'Enter DIR to see available files or press RETURN'	&
	      ' if you already know filename.'
	READ(*,'(A\)') filename
	OPEN(1, FILE=filename)
	. . .