要素別処理組込み関数 (総称):文字列を走査して,文字集合中に任意の文字があるかどうかを判定します。
形式
result = SCAN (string, set [, back] [, kind])
string
(入力) 文字型。
set
(入力) string と同じ種別パラメタを持つ文字型。
back
(入力) 論理型。
kind
(省略可能,入力) スカラ整数初期値式。
結果
結果の型は基本整数型です。kind が存在する場合,結果の種別パラメタは kind によって指定されたものになります。kind が存在しなければ,結果のの種別パラメタは基本整数型の種別パラメタになります。プロセッサーが結果の種別で結果の値を表現できない場合,結果は不定になります。
back が省略され (または偽の値が指定されており),string が set に含まれている文字を少なくとも 1 つ含んでいる場合,結果の値は set に含まれている string 中の一番左の文字の位置になります。
back が存在して真の値が指定されており,string が set に含まれている文字を少なくとも 1 つ含んでいる場合,結果の値は,set に含まれているstring 中の一番右の文字の位置になります。
string が set に含まれている文字を 1 つも含んでいないか,string または set の長さがゼロの場合,結果の値はゼロです。
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
例
SCAN ('ASTRING', 'ST') の値は 2 です。
SCAN ('ASTRING', 'ST', BACK=.TRUE.) の値は 3 です。
SCAN ('ASTRING', 'CD') の値は 0 です。
以下に他の例を示します。
INTEGER i INTEGER array(2) i = SCAN ('FORTRAN', 'TR') ! 3 を返します。 i = SCAN ('FORTRAN', 'TR', BACK = .TRUE.) ! 5 を返します。 i = SCAN ('FORTRAN', 'GHA') ! 6 を返します。 i = SCAN ('FORTRAN', 'ora') ! 0 を返します。 array = SCAN ((/'FORTRAN','VISUALC'/),(/'A', 'A'/)) ! (6, 5) を返します。 ! 配列で SCAN を使う場合,文字要素は同じ長さでなければ ! ならないことに注意してください。文字定数として使う場合, ! 同じ長さにするために空白で埋められます。 ! 例: array = SCAN ((/'FORTRAN','MASM '/),(/'A', 'A'/)) ! (6, 2) を返します。 END