要素別処理組込み関数 (総称):第 1 引数の絶対値に第 2 引数の符号を掛けた値を返します。
形式
result = SIGN (a, b)
a
(入力) 整数型または実数型。
b
(入力) a と同じ型と種別パラメタ。
結果
結果の型は a と同じです。結果の値は,b >= 0 の場合は | a |,b < 0 の場合は -| a | です。
b が実数型でゼロの場合,結果の値は | a | です。ただし,プロセッサーが正の実数ゼロと負の実数ゼロを区別することができ,適切なコンパイラ・オプション /assume:minus0 が指定されている場合,以下の結果になります。
b が正の実数ゼロならば,結果の値は | a | です。
b が負の実数ゼロならば,結果の値は -| a | です。
個別名 | 引数の型 | 結果の型 |
---|---|---|
INTEGER(1) | INTEGER(1) | |
IISIGN | INTEGER(2) | INTEGER(2) |
ISIGN 1 | INTEGER(4) | INTEGER(4) |
KISIGN | INTEGER(8) | INTEGER(8) |
SIGN | REAL(4) | REAL(4) |
DSIGN | REAL(8) | REAL(8) |
QSIGN 2 | REAL(16) | REAL(16) |
1 または JISIGN。古いバージョンの Fortran との互換性を保つために,ISIGN は総称関数としても指定できるようになっています。
2 VMS と U*X |
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
例
SIGN (4.0, -6.0) の値は -4.0 です。
SIGN (-5.0, 2.0) の値は 5.0 です。
以下に他の例を示します。
c = SIGN (5.2, -3.1) ! -5.2 を返します。 c = SIGN (-5.2, -3.1) ! -5.2 を返します。 c = SIGN (-5.2, 3.1) ! 5.2 を返します。