以下の表では，第 1 列に，エラーが検知された時に返されるエラー番号を一覧表示しています。第 2 列の第 1 行は，メッセージ・テキストを示しています。第 2 列の第 2 行目以降は，メッセージの説明を示しています。
| 番号 | メッセージ・テキストと説明 |
|---|---|
| LNK1152 | cannot resolve one or more undecorated symbols
このエラーは，解決できなかった各未宣言シンボルに対する 1 つの警告 LNK4022 と装飾されていないシンボルに対して見つかった二重のシンボルに対する少なくとも 2 つの警告 LNK4006 の後に表示されます。 |
| LNK1153 | /VXD command-line option required
/VXD なしで仮想デバイス・ドライバをビルドしようとしました。/VXD オプションを指定して再リンクしてください。 |
| LNK1154 | specified import library filename matches exports file "filename"
LINK /IMPORT または LIB /DEF /OUT で指定した filename がエクスポート・ファイルとして LINK または LIB に与えたファイル名 (主出力ファイルの基本名と拡張子 .EXP で作成される名前) と同じ名前です。 |
| LNK1155 | special symbol "symbol" already defined
与えられたシンボル symbol は LINK が使用するために予約しています。 |
| LNK1156 | .sbss section not supported
オブジェクト・ファイルが .sbss セクションを含んでいました。 |
| LNK1157 | fixup overflow; offset of target symbol "symbol" greater than +-8MB
VXD が大きすぎるか，セクションが正しく配置されていません。 |
| LNK1158 | cannot run "filename"
LINK で呼び出される与えられた実行形式ファイル filename が LINK を含むディレクトリにないか，PATH 環境変数で指定されたディレクトリにありません。 |
| LNK1159 | no output file specified
主出力ファイル (実行形式ファイルまたは DLL) に名前が指定されていませんでした。LINK は，第 1 オブジェクト・ファイルの基本名から出力ファイルの基本名を作成します。オブジェクト・ファイルが指定されず，/OUT オプションが使用されない場合，このエラーが発生します。 |
| LNK1160 | library with zero objects not allowed
オブジェクトのみを含んでいるライブラリーからそのオブジェクトを削除しようとしました。オブジェクトは削除されませんでした。 |
| LNK1161 | invalid export specification
/EXPORT オプションまたは EXPORTS モジュール定義文が不正にエキスポートを指定しました。考えられる原因はタイプ・ミスです。 |
| LNK1162 | expected aux symbol for comdat section number
リンカーは，示された COMDAT に対する予備のシンボル・テーブルを探そうとしましたが，見つかりませんでした。オブジェクト・ファイルがおそらく壊れています。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
| LNK1163 | invalid selection for comdat section number
COMDAT セクションのタイプを示すオブジェクト・ファイルのバイトが不正です。オブジェクト・ファイルがおそらく壊れています。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
| LNK1164 | section section alignment (number) greater than /ALIGN value
オブジェクト・ファイルの与えられたセクション section の位置合わせの大きさが，/ALIGN オプションで指定した値を超えています。/ALIGN の値は，2 のべき乗でオブジェクト・ファイルに与えられたセクション位置合わせ以上でなければなりません。より小さなセクション位置合わせで再コンパイルするか，/ALIGN の値を増やして再コンパイルします。 |
| LNK1165 | link failed because of fixup errors
フィックスアップ・エラーのためにビルドが失敗しました。/FORCE または /FORCE:UNRESOLVED オプションでこのエラーを無効にします。 |
| LNK1166 | cannot adjust code at offset=offset, va=value
LINK は，要求されたようにコードを詰込めませんでした。特定の命令は，プロセッサーのページ境界を超えることを許可されていません。LINK は，この状況を修正するためにパッドを追加しようとします。この場合，LINK はこの問題を回避することができませんでした。 |
| LNK1167 | file contains relocs but header has no machine type
変換した COFF オブジェクトが，そのヘッダに指定されたマシン・タイプを持っていません。このエラーの原因の 1 つは，.RES ファイルをリンク前に別の方法で変換した時にマシン・タイプが無視されたためです。 |
| LNK1168 | cannot open filename for writing
与えられたファイルが書き込み許可を持っていません。 |
| LNK1169 | one or more multiply defined symbols found
1 つ以上のシンボルの複数定義のために，ビルドが失敗しました。このエラーは，エラー LNK2005 の後に表示されます。/FORCE または /FORCE:MULTIPLE オプションがこのエラーを無効にします。 |
| LNK1170 | line in command file contains limit or more characters
コマンド・ファイルの行の長さは，与えられた限界よりも小さくなければなりません。 |
| LNK1171 | unable to load filename
与えられた DLL が利用可能ではありません。DLL の場所は，現在のディレクトリ，システム・ディレクトリ，Windows ディレクトリ，および PATH 環境変数で指定されたディレクトリでなければなりません。 |
| LNK1172 | more than one object with the name "object" found; rename object(s) or relink /PDB:NONE
ライブラリーが，同じ名前のオブジェクト object を 2 つ以上含んでいます。以下の 1 つを行います。
|
| LNK1173 | unable to find entrypoint function in filename
与えられた関数が与えられた DLL に存在しません。 |
| LNK1174 | unable to /REBASE filename; not a valid Win32 image
与えられたファイルの書式が不正でした。 |
| LNK1175 | failed to /REBASE filename
REBASE 操作が与えられたファイルで失敗しました。 |
| LNK1177 | TOC size limit exceeded
リンカーが実行形式ファイルの TOC (目次表，Table of Contents) を作成できませんでした。TOC の上限は 2048 エントリです。 |
| LNK1178 | missing MODEND record; file is invalid or corrupt
リンカー・ツールが OMF オブジェクト・モジュールを COFF 書式に変換しようとしましたが，OMF オブジェクトに期待する MODEND (モジュールの終わり) 記録を見つけることができませんでした。OMF オブジェクト・モジュールが壊れており，再作成または再コピーする必要があります。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
| LNK1179 | invalid or corrupt file: duplicate comdat comdat
オブジェクト・モジュールが同じ名前の 2 つ以上の COMDAT を含んでいました。考えられる 1 つの原因は，Visual C++ の /Gy オプションと一緒に Visual C++ の /H オプションを使用したということです。/H オプションは外部名の長さを制限し，/Gy オプションは COMDAT の関数をパッケージします。 |
| LNK1180 | insufficient disk space to complete link
オペレーティング・システムがディスクが一杯であると報告したため，リンカー・ツールがファイル操作を完了できませんでした。ローカルおよびネットワード・デバイスの容量を開けてください (そこにファイルを書き出そうとしている場合)。 |
| LNK1181 | cannot open input file "filename"
"filename" が存在しないか，パスが見つからなかったために，リンカー・ツールが "filename" を見つけることができませんでした。 |
| LNK1182 | cannot have more than 64K exports
リンカーのエクスポート数の上限 65,536 に到達しました。 |
| LNK1183 | invalid or corrupt file: extended relocation count number less than 65535
COFF オブジェクト・ファイルが 0xFFFF より小さい拡張再配置カウントを含んでいるので，COFF オブジェクト・ファイルが壊れています。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
| LNK1184 | invalid section name "section" specified in option or directive "option"
オプションで不正なセクション名 section をリンカーに指定しました。不正なセクション名は "$" や空白を含んでいます。 |
| LNK1185 | invalid section name "section" specified
.DEF ファイルで不正なセクション名 section をリンカーに指定しました。不正なセクション名は "$" や空白を含んでいます。 |
| LNK1186 | invalid or corrupt COFF object; reloc to undefined static symbol "symbol"
COFF オブジェクト・モジュールが未定義のスタティック・シンボル symbol に対する再配置エントリを含んでいるので，COFF オブジェクト・モジュールが壊れています。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
| LNK1187 | Corrupt object - unmatched name relocation; ignored
オブジェクト・ファイルが不正な再配置情報を含んでいます。オブジェクト・ファイルを再作成するか，再コピーしてください。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
| LNK1188 | BADFIXUPSECTION:: invalid fixup target "symbol"; possible zero length section
このメッセージは，再配置先がセクションを持っていない時に，VxD リンクに対してのみ表示されます。LINK386 (古いバージョン) と一緒に，OMF GROUP 記録 (MASM GROUP 指示文で生成) がゼロの長さのセクションを他の非ゼロの長さのセクションと結合するために使用されました。COFF 書式は，GROUP 指示文とゼロの長さのセクションをサポートしていません。LINK が自動的に OMF オブジェクトのこのタイプを COFF に変換する時，このエラーが発生します。 |
| LNK1189 | LIBTOOMANYMEMBERS:: library limit of number objects exceeded
ライブラリーのオブジェクトまたはメンバの数が上限値 65535 を超えています。 |