コマンドが，入力としてオブジェクト・ファイルを指定していませんでした。ツールは，入力として指定されたライブラリーからオブジェクトを使用しました。

装飾された書式で表示される与えられたシンボルは，オブジェクトでは装飾されていない書式で指定されていましたが，装飾されたシンボルにユニークに一致するものが見つかりませんでした。この警告は，常に警告 LNK4022 の前に表示され，続いて致命的なエラー LNK1152 が表示されます。

入力ライブラリーのファイル・ヘッダが不正でした。ツールはこのライブラリーを使用しませんでした。

ライブラリーがコマンドで指定されましたが，このライブラリーには解決すべき参照がありませんでした。

装飾された書式で表示される与えられたシンボルは，二重に定義されていました。この警告が発生すると，シンボルが 2 度追加されますが，最初の書式のみが使用されます。以下のヒントを参照してください。

• 与えられたシンボルは，/Gy でコンパイルして作成されたパッケージ関数です。このシンボルは，1 つ以上のファイルにインクルードされていますが，コンパイル間で変更されていました。シンボルを含む全てのファイルを再コンパイルしてください。

• 与えられたシンボルは，異なったライブラリーの 2 つのメンバ・オブジェクトで異なって定義されています。

• 絶対シンボルが 2 度定義され，それぞれの定義で異なった値を持っています。

• ライブラリーを結合する時に，このエラー・メッセージが表示された場合，ライブラリーに既に存在しているシンボルを追加しようとしています。

バージョン引数に指定したメジャーまたはマイナー番号 number のどちらかが不正でした。バージョン指定の各部分は，範囲 1 ～ 65535 の整数でなければなりません。バージョン引数を取るオプションには，/SUBSYSTEM および /VERSION があります。

/SUBSYSTEM オプションが不正に指定されました。引数が指定されていないか，引数が予期しない形式をもっているかのどちらかです。ツールは適切な基本設定値を使用します。

オプションに与えられた引数 argument は無効なキーワードでした。有効な引数は，キーワード一覧に示されています。

/BASE オプションで指定されたベース・アドレス・ファイルは，プログラムの最大の大きさを maxsize と指定していますが，maxsize はプログラムの実際の大きさよりも下回っていました，

LIB はライブラリーで objectname を見つけることができませんでした。/REMOVE および /EXTRACT オプションは，ファイルから削除したり，ファイルにコピーしたりするメンバ・オブジェクトの完全な名前を必要とします。完全な名前には，元のオブジェクト・ファイルのパスも含まれます。ライブラリー中のメンバ・オブジェクトの完全な名前を参照するには，DUMPBIN /ARCHIVEMEMBERS または LIB /LIST を使用します。

memorytype のコミット・サイズとして指定した値が，リザーブ・サイズとして指定した値を超えていました。ツールは，コミット・サイズの値として size を使用しました。

与えられたモジュール定義文は，リンカー・ツールのこのバージョンではサポートされていません。ツールは，.DEF ファイルのこの文を無視しました。

プログラム・データベース (PDB) に 64K 以上の型インデックスがあります。PDB が不要な型情報を含んでいます。既存の PDB を削除し，再ビルドしてください。再ビルドしても警告が発生する場合，幾つかのモジュールをデバッグ情報なしでコンパイルしてください。

オブジェクト・ファイルが壊れています。ツールは問題を修正しようとしました。この警告を防ぐには，オブジェクト・ファイルを再ビルドします。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。

LINK または LIB が，与えられた装飾されていないシンボル symbol に一致するものを複数個発見し，曖昧さを解決できませんでした。出力ファイル (.EXE，.DLL，.EXP，または .LIB) は生成されません。この警告の後，各重複するシンボルに対する警告 LNK4006 が表示され，最後に致命的なエラー LNK1152 が表示されます。この警告を防ぐには，装飾された書式でシンボルを指定します。装飾名を調べるには，オブジェクトで DUMPBIN を実行します。

/BASE オプションで指定するベース・アドレスは，64K の倍数でなければなりません。ツールは，ベース・アドレスとして newaddress を使用しました。

LINK は，デバッグ情報を処理するために CVPACK を呼び出しましたが，以下の 1 つが発生しました。

• 呼び出しが失敗しました。CVPACK が PATH 環境変数で指定されたディレクトリに存在し，十分なメモリーがあることを確認してください。

• CVPACK がエラーを発行しました。CVPACK が生成するエラーは CKnnnn の形式をしています。

与えられたオプション option はサポートされていません。LINK はこのオプションを無視し，ビルドを継続しました。

DUMPBIN が，与えられたカテゴリ category の情報を表示できませんでした。おそらくファイルが不正か壊れています。詳細は，「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。

/SUBSYSTEM オプションが指定されませんでしたし，LINK が入力ファイルから subsystem を決定することができませんでした。

オブジェクト・ファイルの書式が OMF です。このツールは，COFF 書式でなければなりません。ファイルを永久に変換するには，EDITBIN をオプションなしでファイルに対して実行します。

シンボル symbol が /ORDER オプションを使って順番を変更されませんでした。これは，シンボルがプログラムで見つからなかったためです。オーダー・ファイルのシンボルの指定を確認してください。

注意：スタティック関数名はパブリック・シンボル名ではないため，LINK はスタティック関数の順番を変更することはできません。/ORDER が指定されると，このリンカー警告はオーダー・ファイルの各シンボルに対して，それがスタティックか見つからなかった場合に生成されます。

/RAWDATA オプションが，書式化引数なしで指定されました。DUMPBIN は，以下のように指定されたまたは仮定されたデータ型の行毎の番号単位の書式値を仮定しました。

DUMPBIN または EDITBIN が，入力ファイルでセクション呼び出し名 name を見つけることができませんでした。ファイルでセクションを見つけるには，/HEADERS オプションをつけて DUMPBIN を実行します。