用語集 こ

構造型 (derived type)

ユーザー定義で組込みではないデータ型。型の名前と,その成分 (組込み型またはユーザー定義型) を指定する型定義を必要とします。構造体構成子を使って,構造型の値を指定することができます。構造体の成分は,パーセント記号 (%) を使って引用します。

構造型のオブジェクト (構造体) に対する演算は,OPERATOR インタフェースを持つ関数によって定義されなくてはなりません。構造型の代入は,組込みで定義することもできますし,ASSIGNMENT インタフェースを持つサブルーチンによって再定義することもできます。構造体は手続引数や関数結果として使用することができ,入出力並びに入れることができます。ユーザー定義型とも呼ばれます。記録の最初の定義も参照。

構造体 (structure)

以下のいずれか。

構造体構成子 (structure constructor)

構造型のスカラ値を指定するために使われる機構。構造体構成子は,型の名前の後に,その型の成分の値を括弧で囲んだ並びを付けたものです。

構造体成分 (structure component)

以下のいずれか。

構文 (construct)

DOCASEIFWHERE,または FORALL 文で始まり,対応する終了文で終わる一連の文のこと。

構文 (syntax)

文またはコマンド文字列の公式的な構造。

構文素 (lexical token)

分割不可能な解釈を持つ 1 つまたは複数の文字の列。構文素は Fortran 95/90 文の最も小さい意味のある単位 (基本言語要素) です。例としては定数や文キーワードなどがあります。

固定長記録形式 (fixed-length record type)

すべての記録が同じ長さを持つファイル書式。

子プロセス (child process)

他のプロセス(親)によって初期化されるプロセス(子)。子プロセスは,親プロセスから独立して操作することができます。さらに,親プロセスは,子プロセスに影響することなく中断や終了することができます。

コンソール (console)

文字型アプリケーションに入出力を提供するインタフェース。

コンパイラ指示文 (compiler directive)

コンパイラに対して,ソース・プログラム単位をコンパイルする際に特定の作業を実行するように指示する構造化注釈。

コンパイル単位 (compilation unit)

まとめて 1 つのオブジェクト・ファイルにコンパイルされるソース・ファイル。複数のソース・ファイルの間で,手続間の最適化が行われることがあります。各コンパイルには 1 つの f90 コマンドが使用されますが,1 つの f90 コマンドで複数のコンパイル単位を指定することができます。