用語集 き

キー (key)

OpenVMS システムで,システムがファイルへの索引を構築するために使用する索引編成ファイル中の値。個々のキーは,成分中での位置,その長さ,およびそのデータ型によって識別されます。キー欄とも呼ばれます。代替キー索引,および主キーも参照。

キー探査 (keyed access)

OpenVMS システムで,記録のキー欄の情報を指定することでデータ (記録) を識別する,データの取得や書き込みを行うための方式のこと。キーも参照。

キーワード (keyword)

(1) 文の構文の一部(構文キーワード)。これらのキーワードは,予約されていません。

(2) 仮引数名。

記憶位置 (storage location)

メイン・メモリーのアドレス指定可能単位。

記憶単位 (storage unit)

記憶列の中で,1 つの実数,整数,論理,または文字列値を表現するために必要な記憶単位の数。文字記憶単位数値記憶単位,および記憶列も参照。

記憶列 (storage sequence)

任意の数の連続した記憶単位の列。記憶列の大きさは,その記憶列に含まれる記憶単位の数です。記憶列の列は,複合記憶列を構成します。記憶列結合記憶単位も参照。

記憶列結合 (storage association)

1 つの記憶列の記憶単位が,別の記憶列の記憶単位と同じである場合の,この 2 つの記憶列の間の関係。記憶列結合は COMMON 文と EQUIVALENCE 文によって提供されます。モジュール,ポインタ,割付け配列,および自動割付けデータ・オブジェクトでは,SEQUENCE 文が構造体の記憶域の順序を定義します。

規格化されていない数字 (denormalized number)

データ型の通常の範囲に含まれる最も小さい値 (表現可能な最小の規格化された数値) よりも小さい,浮動小数点の計算結果。規格化されていない数字を表す定数を書くことはできません。

刻み幅 (stride)

添字三つ組で指定された添字値の間の増分。省略した場合には,値 1 が使用されます。

基本実数型 (default real)

種別パラメタが指定されなかった場合の実定数の種別。基本実数型種別は,実数大きさを指定するコンパイラ・オプションによって決定されます。コンパイラ・オプションが指定されなかった場合の基本実数型は REAL(4) (REAL*4) です。

基本値の範囲外である実定数に遭遇すると,エラーが発生します。

基本整数型 (default integer)

種別パラメタが指定されなかった場合の整定数の種別。基本整数型種別は,整数の大きさを指定するコンパイラ・オプションに左右されます。コンパイラ・オプションが指定されなかった場合の基本整数型は INTEGER(4) (INTEGER*4) です。

整数の大きさに影響を与えるコンパイラ・オプションが指定されている場合,整数はそのオプションによって指定された種別の範囲外でない限り,指定された種別を持ちます。オプションによって指定された種別の範囲外ならば,整数の種別は,その整数を保持できる最も小さい整数の種別となります。

基本複素数型 (default complex)

種別パラメタが指定されなかった場合の複素数定数の種別。基本複素数型の種別は,実数の大きさを指定するコンパイラ・オプションに左右されます。コンパイラ・オプションが指定されなかった場合の基本複素数型は COMPLEX(4) (COMPLEX*8) です。基本実数型も参照。

基本文字型 (default character)

種別パラメタが指定されなかった場合の文字定数の種別。現時点では,基本文字型の種別である CHARACTER(1) が,文字定数の唯一の 種別パラメタです。

基本論理型 (default logical)

種別パラメタが指定されなかった場合の論理定数の種別。基本論理型種別は,整数の大きさを指定するコンパイラ・オプションに左右されます。コンパイラ・オプションが指定されなかった場合の基本論理型は LOGICAL(4) (LOGICAL*4) です。基本整数型も参照。

行 (line)

0 個以上の文字を含むソース形式記録。Fortran 95/90 標準の行は,最大 132 文字に制限されています。

境界 (bounds)

配列要素の添字値の範囲。下限は次元中の最も小さい添字値で,上限はその次元中の最も大きい添字値です。配列境界は正,ゼロ,または負になることができます。

これらの境界は配列宣言で指定されます。配列宣言も参照。

共通ブロック (common block)

1 つまたは複数のプログラム単位によって共有される物理的な記憶領域。この記憶領域は COMMON 文によって定義されます。共通ブロックに名前が与えられた場合,それは名前付き共通ブロックです。名前が与えられなかった場合,それは無名共通ブロックです。無名共通ブロック名前付き共通ブロックも参照。

局所言語要素 (local entity)

副プログラムの文脈 (その有効域) 中でのみ使用できる言語要素。例としては文番号などがあります。局所言語要素は局所的な有効範囲を持ちます。大域言語要素も参照。

局所シンボル (local symbol)

プログラム単位中で定義された,そのプログラム単位外からは参照不可能な名前。

局所的な最適化 (local optimization)

ソース・プログラム単位中での最適化と,共通式の認識を可能にする最適化レベル。最適化も参照。

切り捨て (truncation)

以下のいずれか。

記録 (record)

以下のいずれか。

記録形式 (record type)

ファイル中の記録がすべて同じ長さなのか,可変長なのか,または 1 つの記録が終わり,次の記録が始まる場所を定義するために他の規約を使用するのかを決定するプロパティ。

記録構造体宣言 (record structure declaration)

記録中の欄を定義する文のブロック。ブロックは STRUCTURE 文で始まり,END STRUCTURE 文で終わります。構造体の名前は RECORD 文で指定されなくてはなりません。

記録探査 (record access)

ファイル中の記録の格納と取得に使用される方式。