用語集 し
- 式 (expression)
- データ引用または計算で,演算対象,演算対象,および括弧から構成されます。式の結果は,スカラ値か,スカラ値の配列です。
- 次元 (dimension)
- 配列の 1 つの添字または索引の値の範囲。配列は 1 ~ 7 の次元を持つことができます。次元の数は,配列の次元数です。
- 次元数 (rank)
- 配列中の次元の数。スカラの次元数はゼロです。
- 次元数 1 のオブジェクト (rank-one object)
- 同じデータ型を持つ,単純な線形列として編成されたスカラ要素から構成されるデータ構造体。スカラも参照。
- 次元の境界 (dimension bounds)
- 境界を参照。
- 指示先 (target)
- ポインタに結合された名前付きデータ・オブジェクト (pointer-object = target の形式)。指示先は,TARGET 属性を含む型宣言文で宣言されます。ポインタとポインタ結合も参照。
- 自然境界 (natural boundary)
- データ項目のデータ型の大きさの倍数である仮想アドレス。たとえば,自然境界に位置合わせされた REAL(8) (REAL*8) データ項目のアドレスは 8 の倍数です。
- シグナル (signal)
- 例外条件 (異常なイベント) が検出されたことを示すためのソフトウェア機構。たとえば,シグナルは,プログラムまたはハードウェア・エラーによって,または他のプログラムからの要求によって生成されます。
- シグナルなし (nonsignaled)
- 待ち状態の関数の 1 つに同期するために使用するオブジェクトの状態には,「シグナル」と「シグナルなし」があります。シグナルなし状態は,待ち関数が戻ることを防ぐことができます。
- 自然に位置合わせされた記録 (naturally aligned record)
- ハードウェア固有の自然境界に位置合わせされた記録。個々の欄は自然に位置合わせされています (詳細については,ユーザー・マニュアルまたはプログラマーズ・ガイドを参照してください)。詰め込まれた記録と比較してください。
- 実行形式プログラム (executable program)
- 主プログラムを 1 つだけ含んでいるプログラム単位の組。
- 実行構文 (executable construct)
- CASE,DO,IF,WHERE,または FORALL 構文。
- 実行時 (run time)
- コンピュータがプログラムの文を実行している間のこと。
- 実行文 (executable statement)
- 実行する動作を指定する,または 1 つまたは複数の計算命令を制御する文。
- 実定数 (real constant)
- 小数点,指数,またはその両方を使って書かれた数値である定数。単精度 (REAL(4)) と倍精度 (REAL(8)) のものがあります。OpenVMS,Tru64 UNIX,または Linux システムでは,4 倍精度 (REAL(16)) の定数もあります。
- 実引数 (actual argument)
- 呼び出し側プログラム単位から副プログラムに渡される値 (変数,式,または手続)。
- 自動割付けオブジェクト (automatic object)
- 副プログラムに入った時点で作成され,副プログラムの実行が完了した時点で消滅する局所データ・オブジェクト。自動割付けオブジェクトには,(任意のデータ型の) 配列と,CHARACTER 型のオブジェクトの 2 種類があります。自動割付けオブジェクトは保存や初期化は行えません。
- 自動割付けオブジェクトは仮引数ではなく,定数式でない宣言式によって宣言されます。宣言式は,配列の境界または文字オブジェクトの長さです。
- 自動割付け配列 (automatic array)
- 副プログラム中の局所変数である形状明示配列。これは仮引数ではなく,非定数宣言式である境界を持っています。境界 (および形状) は,手続に入る時点で,境界式を評価することによって決定されます。自動割付けオブジェクトも参照。
- 集合引用 (aggregate reference)
- 記録構造体欄の引用。
- 修飾した名前 (decorated name)
- 宣言された場所を示す情報を含んだ手続名または変数名の内部表現。手続に対しては,情報にはどのようにして呼び出されるかも含まれます。修飾した名前は,Fortran ルーチンを他の言語から呼び出す言語が混在したプログラミングで主として意味を持ちます。
- 充填 (pad)
- 欄または文字列の未使用の位置を (ゼロや空白などの) ダミー・データで充填すること。
- 16 進定数 (hexadecimal constant)
- 16 進数 (0 ~ 9 の範囲,または A ~ F の範囲の大文字または小文字) の文字列を,アポストロフィまたは引用符で囲み,その前に文字 Z を付けた定数。
- 主キー (primary key)
- OpenVMS システムで,索引編成ファイルのデータ記録中の必須のキーのこと。このキーは,ファイル内での記録の配置を決定し,プライマリ索引を作成するために使用されます。
- 種子 (seed)
- 計算の結果を正しく決定するために必要な (変数への代入が可能な) 値。たとえば,乱数生成器 (RAN) 関数構文の引数 i。y = RAN (i)
- 授受特性 (intent)
- ポインタでも手続でもない仮引数の属性。引数が,データを手続に転送するために使われるのか,手続の外に転送するために使われるのか,またはその両方なのかを示します。
- 主プログラム (main program)
- PROGRAM 文を含んでいる (または SUBROUTINE,FUNCTION,あるいは BLOCK DATA 文を含んでいない) プログラム単位。主プログラムは,プログラムが実行されたときに制御を受け取る最初のプログラム単位であり,副プログラムの制御を行います。副プログラムと比較してください。
- 種別パラメタ (kind type parameter)
- 組込みデータ型の範囲を指示します。実数型と複素数型では,精度も指示します。特定の種別パラメタが指定されなかった場合 (例:INTEGER),その型の基本種別が使用されます (例: 基本整数型)。基本文字型,基本複素数型,基本整数型,基本論理型,および基本実数型も参照。
- 順番探査 (sequential access)
- ファイルのデータ (記録) の読み込み,書き込み,または削除が,ファイル中の記録の論理的順序 (列) に基づいて行われるような,データの取得と格納のための方式 (記録に直接に参照することはできません)。直接探査と比較してください。
- 順番編成ファイル (sequential file organization)
- 記録が,ファイルに書き込まれた順序で順番に格納されているファイル編成。
- 上限 (upper bound)
- 境界を参照。
- 省略可能引数 (optional argument)
- OPTIONAL 属性を持つ (または手続定義中の OPTIONAL 文に含まれている) 仮引数。このような引数は,実引数と結合される必要はありません。
- 初期化 (initialize)
- 変数に初期値を代入すること。
- 初期値式 (initialization expression)
- 言語要素の初期値を指定するために使用される一種の定数式。
- 初期値設定プログラム単位 (block data program unit)
- BLOCK DATA 文とそれに結合された宣言文を含んでおり,共通ブロックを確立し,名前付き共通ブロック中の変数に初期値を代入するプログラム単位。FORTRAN 77 ではブロック・データ副プログラムと呼ばれていました。
- 書式 (format)
- データの特定の配置のこと。FORMAT 文は,データをどのように読み書きするかを指定します。
- 書式付き I/O 文 (formatted I/O statement)
- データ転送のための書式を指定する I/O 文。指定される書式には,明示的なもの (書式指定で指定されるもの) と暗黙のもの (並び指定または変数群書式を使って指定されるもの) があります。書式なし I/O 文と比較してください。また,並び I/O 文と変数群 I/O 文も参照。
- 書式付きデータ (formatted data)
- 書式付き I/O 文を使ってファイルに書き込まれるデータ。このようなデータは,2 進値の ASCII 表現を含んでいます。
- 書式なし I/O 文 (unformatted I/O statement)
- 書式指定子を含まず,したがって転送されるデータを変換しない I/O 文。書式付き I/O 文と比較してください。
- 書式なし記録 (unformatted record)
- 内部記憶域と外部記憶域の間で内部書式のまま転送される記録。
- 書式なしデータ (unformatted data)
- 書式なし I/O 文を使ってファイルに書き込まれるデータ。2 進数など。
- 書式指定 (format specification)
- FORMAT 文中の明示的なデータ配置を指定している部分のこと。これは括弧に囲まれた並びで,編集記述子と欄区切り子を含むことができます。文字式でも書式を指定することができます。式は有効な書式指定に評価されなくてはなりません。
- 慎重な自動インライン化 (conservative automatic inlining)
- 慎重な自習機能を使って余分なコードの生成を抑えながら,小さい手続をインライン展開すること。
- シンボル名 (symbolic name)
- 名前を参照。