用語集 ふ
- ファイル (file)
- 論理的に関連している記録の集まり。内部記憶域にあるファイルは内部ファイルです。入出力装置にあるファイルは外部ファイルです。
- ファイル終了 (end-of-file)
- 順番探査のために開かれているファイル中のすべての記録が読み込まれたときに生じる条件。
- ファイル探査 (file access)
- ファイル中の記録を参照 (および格納) する方法。Fortran 95/90 のファイル探査モードには順次と直接があります。OpenVMS システムでは,キーによる探査モードも使用できます。
- ファイル編成 (file organization)
- ファイル中の記録が,記憶装置に物理的に配置されている方法。Fortran 95/90 のファイルには順編成と相対編成があります。OpenVMS システムでは,索引編成のファイルも使用できます。
- フォアグラウンド・プロセス (foreground process)
- Tru64 UNIX および Linux システムで,コマンド・インタプリタが待機しているプロセスのこと。そのプロセス・グループは制御側ターミナルと同じプロセス・グループなので,プロセスはターミナルとの間で読み書きを行うことができます。バックグラウンド・プロセスと比較してください。
- フォーカスのあるウィンドウ (focus window)
- キーボード入力を直接行うことができるウィンドウ。
- 複素数型 (complex type)
- 複素数の値を表現するデータ型。値は複素数定数として表現されます。データ型も参照。
- 複素数定数 (complex constant)
- 複素数を表す実数または整数の定数の組である定数。この組はコンマで区切られ,括弧で囲まれます。第 1 の定数は数値の実部を表し,第 2 の定数は虚部を表します。COMPLEX (COMPLEX(4)) と DOUBLE COMPLEX (COMPLEX(8)) はすべてのシステムで使用できます。OpenVMS,Tru64 UNIX,および Linux システムでは,COMPLEX(16) も使用できます。
- 副プログラム (subprogram)
- 別のプログラム単位から,特定の作業を実行するために呼び出すことができるユーザー作成の関数またはサブルーチン副プログラム。主プログラムと比較してください。
- 復帰制御文字 (carriage-control character)
- 印字される記録の最初の位置に置かれる,出力行の垂直間隔を決定する文字。
- 不定 (undefined)
- データ・オブジェクトに対して,確定した値を持っていない状態。
- 不特定記憶単位 (unspecified storage unit)
- 基本以外の組込み型のポインタやその他のスカラ・オブジェクトを保持する記憶域の単位。
- 部分オブジェクト (subobject)
- データ・オブジェクトの他の部分とは別個に引用し,定義することができるデータ・オブジェクト (親オブジェクト) の一部。部分オブジェクトは配列要素,部分配列,部分列,構造型,または構造体の成分です。部分オブジェクトは特定子によって引用され,それ自身をデータ・オブジェクトと見なすことができます。特定子も参照。
- 部分オブジェクト特定子 (subobject designator)
- 特定子を参照。
- 部分配列 (array section)
- 配列の部分オブジェクト (または一部)。これは,配列要素の組,またはこの組の部分列から構成されます。組 (または部分配列添字並び) は,添字,添字三つ組,およびベクトル添字によって指定されます。組が少なくとも 1 つの添字三つ組またはベクトル添字を含んでいない場合,引用は配列ではなく配列要素を指示します。
- 部分配列添字 (section subscript)
- 配列の部分 (セクション) を指示する添字並び (括弧で囲まれ,配列名の後に付けられます)。並び中の少なくとも 1 つの添字は,添字三つ組またはベクトル添字でなくてはなりません。部分配列添字の数は,配列の次元数となります。部分配列,添字,添字三つ組,およびベクトル添字も参照。
- 部分列 (substring)
- スカラ文字列の連続した部分。結果が部分列ではなく別の部分配列である,部分配列中の部分列選択子と混同しないようにしてください。
- ブラシ (brush)
- 閉じられた形状,曲線,楕円,パスの内部を塗り潰すために使われるビットマップ。
- ブラシの原点 (brush origin)
- ブラシのビットマップのピクセルの 1 つの場所を指定する座標。Windows は,塗り潰したいオブジェクトを含むウィンドウの左上隅にこのピクセルをマップします。ビットマップも参照。
- プラットフォーム (platform)
- ソフトウェア・プロダクトの固有の使用環境を提供するオペレーティング・システムとハードウェアの組み合わせ (Alpha プロセッサーの Tru64 UNIX など)。
- フル・パス名 (full pathname)
- 絶対パス名を参照。
- ブレークポイント (breakpoint)
- プログラム変数が正しい値を含んでいるかどうかを確認するために実行を停止する,プログラム中のクリティカルな場所。ブレークポイントは一般にプログラムのデバッグのために使用されます。
- プログラム (program)
- それ単独でコンパイルして実行できる命令の組。プログラム・ブロックは宣言と実行形式セクションを含んでいます。
- プログラム・セクション (program section)
- 同値グループを含む特定のルーチンのための特定の共通ブロックまたは局所データ領域。
- プログラム単位 (program unit)
- 実行形式プログラムの基本的な成分。文とオプションの注釈の列で,主プログラム,手続,外部プログラム,または初期値設定プログラム単位になることができます。
- プロセス・オブジェクト (process object)
- 仮想アドレス空間,セキュリティ・プロファイル,プロセスのアドレス空間で実行されるスレッドの組,プロセスで実行される全スレッドが見ることができるしソースの組のこと。様々なスレッド・オブジェクトは,単一プロセスに関連付けることができます。
- ブロック (block)
- 一般に,1 つの物理単位として扱われる互いに関連した項目のグループ。たとえば,1 つの作業を実行する構文または文のグループなどです。作業は 1 回だけ実行されることも,繰り返して実行されることも,まったく実行されないこともあります。
- 文 (statement)
- プログラミング言語の中の,動作列中の手順や,宣言の組を表す命令。Fortran 95/90 では,アンド記号 (&) を使って文を次の行に継続し,セミコロン (;) を使って 1 つの行に含まれている複数の文を区切ることができます。
- 文には,主に実行文と非実行文の 2 つの種類があります。実行文と非実行文も参照。
- 文関数 (statement function)
- 手続が引用されているのと同じプログラム単位中の 1 つの文によって定義されている計算手続。
- 文関数定義 (statement function definition)
- 文関数を定義する文。文関数名 (これに省略可能な仮引数を括弧で囲んで続けたもの) の後に等号 (=) を置き,さらに数値,論理,または文字式を続けた書式を持ちます。
- 文関数定義は,すべての実行文の前,すべての宣言文の後に置かれなくてはなりません。文関数も参照。
- 文キーワード (statement keyword)
- 文の構文を開始する単語。すべてのプログラム文は (代入文と文関数定義を除いて) 文キーワードで始まります。例としては,INTEGER,DO,IF,および WRITE などがあります。
- 文内要素 (statement entity)
- 構文素で識別される要素。その有効範囲は,単一文または文の一部です。
- 文番号 (label)
- 文を識別するために使用される 1 ~ 5 けたの整数。たとえば,文番号は FORMAT 文や飛び先文を引用するために使用することができます。