用語集 て

定義 (define)

(1) プログラム実行中にデータ・オブジェクトに値を与えること。

(2) 構造型と手続を宣言すること。

定数 (constant)

プログラムの実行中に値が変化しないデータ・オブジェクト。値はコンパイルの時点で定義されます。定数には,(PARAMETER 属性または文を使って) 名前が付けられたものと,名前なしのものがあります。名前なし定数は定数表現と呼ばれます。定数は値として数値,論理値,または文字列を持つことができます。変数比較してください。

定数式 (constant expression)

プログラムの実行中に値が変化しない式。

定数表現 (literal constant)

名前を持たない定数。

データ型 (data type)

データと関数を特徴づけるプロパティと内部表現。個々の組込みデータ型とユーザー定義データ型は,名前,演算子の組,値の組,およびこれらの値をプログラム内で表現する方法を持っています。基本的な組込みデータ型には,整数,実数,複素数,論理値,および文字列があります。組込みデータ型のデータ値は,型パラメタの値に依存します。型パラメタも参照。

データ型宣言 (data type declaration)

型宣言文を参照。

データ型長さ指定子 (data type length specifier)

Compaq Fortran 固有のデータ型名に付加されている *n の形式。たとえば,REAL*4 では,*4 がデータ型長さ指定子です。

データ項目 (data item)

処理の対象となるデータ (または値) の単位。定数,変数,配列,文字部分列,記録などが含まれます。

データ・オブジェクト (data object)

定数,変数,または定数の部分オブジェクト。

データ抽象化 (data abstraction)

プログラム中のオブジェクトを表現する型を定義し,個々の型のオブジェクトに対する操作の組を定義し,この組だけに操作を制約することで型の抽象化をはかるプログラミング形式。Fortran 95/90 のモジュール,構造型,および定義済み演算子は,このプログラミング・パラダイムをサポートしています。

データ編集記述子 (data edit descriptor)

データをその内部表現との間で転送または変換する繰り返し可能な書式記述子。FORTRAN 77 では,この用語は欄記述子と呼ばれていました。

データ要素 (data entity)

データ型を持つデータ・オブジェクト。式の評価の結果,または関数引用の実行の結果 (関数結果) です。

手続 (procedure)

プログラムの実行中に呼び出すことができる計算。サブルーチンあるいは関数,内部,外部,仮,あるいはモジュール手続,または文関数です。副プログラムは,ENTRY 文を含んでいる場合,複数の手続を定義することができます。副プログラムも参照。

手続インタフェース (procedure interface)

手続の名前と特性,個々の仮引数の名前と属性,および手続を引用するための総称識別子 (存在する場合) を指定する文。呼び出し側プログラムがこれらのプロパティすべてを知っている場合,手続インタフェースは明示的です。そうでなければ暗黙です。

デッドロック (deadlock)

スレッド A の実行が何らかの動作を行うためにスレッド B を漠然と待つようにブロックされ,一方,スレッド B がスレッド A を待つようにブロックされているバグ。たとえば,名前付きパイプの両端にある 2 つのスレッドは,もし,各スレッドが他のスレッドが書くデータを読むために待っているならば,デッドロックになります。単一スレッドが自分自身をデッドロックするこもできます。スレッドも参照。