用語集 か

外部手続 (external procedure)

外部副プログラムに含まれている手続。外部手続は,情報を共有するために使用することができ (ソース・ファイル,共通ブロック,およびモジュール内の公開データなど),他の手続やプログラム単位とは独立に使用することができます。外部ルーチンとも呼ばれます。

外部ファイル (external file)

実行中のプログラムの外部の媒体に存在する記録の列。

外部副プログラム (external subprogram)

主プログラム,モジュール,またはその他の副プログラムに含まれていないサブルーチンまたは関数。モジュールは副プログラムではありません。

仮別名化 (dummy aliasing)

仮引数と,代入される他の仮引数または COMMON 変数の間で,メモリー位置を共有すること。

外来ファイル (foreign file)

CRAY,IBM,またはビッグ・エンディアンの IEEE マシンなど,外部プラットフォームからのデータを含んでいる書式なしファイル。

拡張 (extension)

言語拡張を参照。

確定可能 (definable)

変数のプロパティ。代入文の左辺に変数の名前または特定子を置くことで,その変数の値を変更できる場合,その変数は確定可能であるといいます。確定可能でない変数の例としては,割り付けられていない割付け配列があります。

下限 (lower bound)

境界を参照。

型宣言文 (type declaration statement)

1 つまたは複数の変数のデータ型を指定する非実行文。INTEGERREALDOUBLE PRECISIONCOMPLEXDOUBLE COMPLEXCHARACTERLOGICAL,または TYPE 文。型宣言または型指定とも呼ばれます。

型パラメタ (type parameter)

組込みデータ型を定義します。型パラメタは種別と長さです。種別パラメタ (KIND=) は,整数データ型の範囲,実数および複素数データ型の精度と範囲,文字および論理データ型のマシン表現方式を指定します。長さの型パラメタ (LEN=) は,文字列の長さを指定します。種別パラメタも参照。

合致 (conformance)

形状合致を参照。

活動状態ウィンドウ (active window)

ユーザーが作業しているアプリケーションの最上位ウィンドウ。Widnows は,活動状態ウィンドウをそのタイトル・バーと境界を強調表示することで識別します。

活動状態スクリーン・バッファ (active sreen buffer)

コンソール・ウィンドウに現在表示されているスクリーン・バッファ。

可変書式式 (variable format expression)

FORMAT 文で使用できる山括弧 (<>) で囲まれた数値式。必要ならば,使用される前に整数型に変換されます。

可変長記録形式 (variable-length record type)

記録が異なる長さを持つことができるファイル書式。

画面座標 (screen coordinates)

画面の左上隅に関連した座標

仮手続 (dummy procedure)

手続として指定された,または手続引用中に現れた仮引数。対応する実引数は手続でなくてはなりません。

仮配列 (dummy array)

配列の仮引数。

仮引数 (dummy argument)

FUNCTION 文,SUBROUTINE 文,ENTRY 文,または文関数文の中で,手続名の後に続く括弧で囲まれた並びに名前が現れる変数。仮引数は,呼び出し側プログラム単位の中の対応する実引数の値を (引数結合を通して) 取ります。型にはまった引数 (formal argument) とも呼ばれます。

仮ポインタ (dummy pointer)

ポインタの仮引数。

環境変数 (environment variable)

パス,ファイル名,他の定数データのようなオペレーティング・システムの要素を表現するシンボル変数。

関係演算子 (relational operator)

関係条件または式を表現するために使われるシンボル。関係演算子には,.EQ..NE..LT..LE..GT.,および .GE. があります。

関係式 (relational expression)

1 つの関係演算子と,数値または文字型の 2 つの演算対象を含んでいる式。結果は,真または偽の値です。例としては,A-C .GE. B+2DAY .EQ. 'MONDAY' などが考えられます。

関数 (function)

何らかの演算を実行し,呼び出し側プログラム単位に 1 つの値を (関数または結果名を通して) 返す一連の文。関数は,主プログラム単位または副プログラム単位の中の関数引用によって呼び出されます。

Fortran 95/90 では,関数を使って新しい演算子を定義したり,組込み演算子シンボルの意味を拡張したりすることができます。関数の呼び出しは,式の中に (適切な演算対象とともに) 新しいまたは拡張された演算子を置くことによって行われます。たとえば,シンボル * の数値演算対象のための組込み定義を拡張して,これを論理値演算対象用の演算子として定義することができます。関数副プログラム文関数,およびサブルーチンも参照。

関数引用 (function reference)

式の中で関数を呼び出すために使用されるもので,関数名とその実引数から構成されます。関数引用は,呼び出し側の式の評価に使用される値を (関数または結果名を通して) 返します。

関数結果 (function result)

関数の特定の実行または呼び出しに結合された結果値。この結果は,任意のデータ型 (構造型を含む) のものでよく,配列値であってもかまいません。FUNCTION 文では,RESULT キーワードを使用して,結果に関数名とは異なる名前を与えることができます。このキーワードは,自分自身を直接に呼び出す再帰関数では必須です。

関数副プログラム (function subprogram)

インタフェース宣言中にない FUNCTION (または省略可能な OPTIONS) 文で始まり,対応する END 文で終わる文の列。関数も参照。