用語集 け

形状 (shape)

配列の次元数と寸法。形状は,各次元の寸法を要素として持つ次元数 1 の配列 (ベクトル) によって表現することができます。

形状合致 (shape conformance)

式中の 2 項組込み演算の演算対象に関する規則を指します。形状合致が満たされるためには,2 つの演算対象の両方が同じ形状の配列であるか,片方または両方がスカラでなくてはなりません。

形状適合 (conformable)

次元に関連する用語。2 つの配列が形状適合であるとは,両者が同じ形状を持つことを指します。スカラは任意の配列と形状適合です。

形状引継ぎ配列 (assumed-shape array)

結合されている実引数配列の形状を取る仮引数配列。

形状無指定配列 (deferred-shape array)

配列ポインタ (POINTER 属性を持つ配列) または割付け配列 (ALLOCATABLE 属性を持つ配列) です。各次元の大きさは,ポインタ代入によって,または配列が割り付けられた時点で決定されます。

宣言される境界はコロン (:) によって指定されます。

形状明示配列 (explicit-shape array)

次元数と境界が配列の宣言時に指定されている配列。

けた移動数 (scale factor)

実数の中の小数点の位置を指示する数値。指数がない場合,入力時の数値の大きさ。

結合 (association)

言語要素を 1 つの有効域中で異なる名前を使って引用したり,複数の有効域中で同じまたは異なる名前で引用できるようにする関係。結合の主な種類には,引数結合,親子結合,ポインタ結合,記憶列結合,および参照結合があります。引数結合親子結合ポインタ結合記憶列結合,および参照結合も参照。

結合状態 (association status)

ポインタが指示先に結合されているかどうかを示します。結合状態には,「不定」,「結合」,「空」があります。不定結合状態は,ポインタが引用,定義,結合を決して行うことができないことを意味しています。割付け状態も参照。

言語拡張 (language extension)

Fortran 95 標準の一部でない,Compaq Fortran の言語要素または解釈。

言語要素 (entity)

任意の Fortran 95/90 の概念を表す一般的な用語。定数,変数,プログラム単位,文番号,共通ブロック,構文,I/O 装置などです。