自由形式

自由形式では,プログラム行の特定の位置に文を置かなくてはならないという制約はなく,1 行に 0 ~ 132 文字を含むことができます。

自由形式では,空白文字は意味を持ちます。以下に空白文字の規則を示します。

すべてのソース形式における文区切り子 (;) の詳細については,「ソース形式」を参照してください。

注釈標識

自由形式では,感嘆符 (!) は,プログラム行中にある場合は注釈を,プログラム行の先頭の文字である場合には注釈行を示します。

継続標識

自由形式では,アンド記号 (&) は継続行を示します (ホレリスあるいは文字定数の中,または注釈の中に現れた場合を除く)。継続行は,アンド記号の後に続く最初の非注釈行です。Fortran 95/90 では自由形式プログラムで 39 行までを継続することができますが,Compaq Fortran では 511 行までを継続することができます。

次に継続されている文を示します。

	TCOSH(Y) = EXP(Y) + &		! 第 1 行
		    EXP(-Y)		! 継続行

次の非注釈行の最初の非空白文字がアンド記号である場合,文はアンド記号の後の文字から継続されます。たとえば,上の例は次のように書くこともできます。

	TCOSH(Y) = EXP(Y) + &
		  & EXP(-Y)

字句を継続する必要がある場合,次の非注釈行の最初の非空白文字がアンド記号でなくてはならず,その直後に字句の残りの部分を続けなくてはなりません。

	TCOSH(Y) = EXP(Y) + EX&
		  &P(-Y)

文字定数を継続する必要がある場合,アンド記号が継続された行の先頭の非空白文字としなければなりません。さもないと,継続行の先頭にある空白が文字定数の一部として含まれてしまいます。以下に例を示します。

	ADVERTISER = "Davis, O'Brien, Chalmers & Peter&
		&son"
	ARCHITECT  = "O'Connor, Emerson, and Davis&
		&  Associates"

アンド記号を継続された行で省略すると,継続された行で最初に現れる非空白文字から文が継続されます。そのため,上記の例では,「Associates」の前の空白が無視されます。

アンド記号は,行中の唯一の非空白文字,または注釈前の唯一の非空白文字であってはなりません。注釈中のアンド記号は無視されます。

すべてのソース形式の一般的な規則の詳細については,「ソース形式」を参照してください。