COMPLEX(8) または DOUBLE COMPLEX 定数は,複素数を表す定数の組です。組のうちの一方は倍精度実定数でなくてはならず,もう一方は整定数,単精度実定数,または倍精度実定数のどれであってもかまいません。
COMPLEX(8) または DOUBLE COMPLEX 定数は,16 バイトのメモリーを占有し,複素数として解釈されます。
COMPLEX(8) または DOUBLE COMPLEX 定数の倍精度の部分には,DOUBLE PRECISION (REAL(8)) 定数の規則が適用されます (DOUBLE PRECISION 定数の形式の規則については,「複素定数の一般的な規則」と「REAL(8) または DOUBLE PRECISION 定数」を参照してください)。
COMPLEX(8) または DOUBLE COMPLEX 定数の中の DOUBLE PRECISION 定数は,以下のどちらかの形式を持ちます。
Tru64 UNIX,Linux,および Windows システムでは,IEEE T 浮動小数点書式
OpenVMS システムでは,Compaq VAX D 浮動小数点書式,G 浮動小数点書式または IEEE T 浮動小数点書式 (指定されたコンパイラ・オプションによる)
例
以下に,COMPLEX(8) または DOUBLE COMPLEX 定数として有効な例と無効な例をいくつか示します。
有効 | |
(1.7039,-1.7039D0) | |
(547.3E0_8,-1.44_8) | |
(1.7039E0,-1.7039D0) | |
(+12739D3,0.D0) | |
無効 | 説明 |
(1.23D0,) | 第 2 の定数がありません。 |
(1D1,2H12) | ホレリス定数は使用できません。 |
(1,1.2) | どちらの定数も DOUBLE PRECISION ではありません。これは単精度定数としては有効です。 |
関連情報
複素定数の一般的な規則については,「複素定数の一般的な規則」を参照してください。
DOUBLE COMPLEX データの書式と範囲については,プログラマーズ・ガイドを参照してください。
DOUBLE COMPLEX データに影響を与えるコンパイラ・オプションについては,プログラマーズ・ガイドを参照してください。