初期値式

初期値式はコンパイル時に定数として評価されなくてはなりません。これは言語要素の初期値を宣言するために使用されます。

初期値式の中では,すべての演算が組込み演算であり,すべての演算対象が以下のいずれかになっています。

すべての添字,部分配列添字,および部分文字列の開始位置と終了位置が初期値式でなくてはなりません。

初期値式の中で,べき乗演算子 (**) は整数型のべき乗でなくてはなりません。

初期値式がオブジェクトの型パラメタまたは配列境界に対する問合せ関数を呼び出す場合,型パラメタまたは配列境界は,それ以前の宣言文 (または同じ文の中の問合せ関数の左側) で宣言されていなくてはなりません。

以下に,初期値 (定数) 式として有効な例と無効な例を示します。

有効
-1 + 3
SIZE(B) ! B は名前付き定数
7_2
INT(J, 4) ! J は名前付き定数
SELECTED_INT_KIND (2)
 
無効 説明
SUM(A) 使用不可能な関数です。
A/4.1 - K**1.2 整数型のべき乗ではありません (AK は名前付き定数)。
HUGE(4.0) 引数が整数型ではありません。

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