繰返しループ制御

DO 繰返しループ制御は次の形式を取ります。

do-var = expr1, expr2 [, expr3]

do-var
整数型または実数型のスカラ変数の名前。配列要素または構造体要素の名前であってはなりません。

expr
整数型または実数型のスカラ数値式。do-var と同じ型でない場合,その型に変換されます。

規則と振る舞い

実数型の DO 変数または式は,Fortran 95 の廃止事項です。これは Fortran 90 の廃止予定事項でした。Compaq Fortran は Fortran 95 の廃止事項を完全にサポートしています。

繰返しループ制御では以下の手順が実行されます。

終了後,DO 変数はその (繰返し数が評価され,ゼロであることがわかった時点での) 最後の値を保ったままとなります。

DO 変数は,DO 範囲の実行中に再定義されたり不定の状態になってはなりません。

DO 構文の実行中に始値式,限界式,または増分値式に含まれる変数を変更しても,繰返し数には影響はありません。繰返し数は DO 構文に入った時点で固定されます。

次の例は,25 回の繰返しを指定しています。

	DO 100 K=1,50,2

最後の繰返しでは K=49 で,ループの終了後は K=51 となります。

次の例は,27 回の繰返しを指定しています。

	DO 350 J=50,-2,-2

最後の繰返しでは J=-2 で,ループの終了後は J=-4 となります。

次の例は,9 回の繰返しを指定しています。

	DO NUMBER=5,40,4

最後の繰返しでは NUMBER=37 で,ループの終了後は NUMBER=41 となります。この DO ループの終了文は END DO でなくてはなりません。

関連情報

Fortran 95 と Fortran 90 の廃止予定事項の詳細と,Fortran 95 の廃止事項については,「廃止事項と廃止予定事項」を参照してください。