I 形編集記述子は 10 進の整数値を転送します。これは次の形式を取ります。
Iw[.m]
m の値 (定数中のけた数の最小値) は w の値 (欄幅) を超えてはなりません。m は入力時には効果を持たず,出力時にのみ効果を持ちます。
指定された I/O 並び項目は整数型または論理型でなくてはなりません。
G 形編集記述子を使うと,整数データを編集することができます。これは Iw と同じ規則に従います。
入力処理の規則
入力時に,I 形編集記述子は,外部欄から w 個の文字を転送し,対応する I/O 並び項目にその整数値を代入します。外部欄データは整定数でなくてはなりません。
値が対応する入力並び項目の範囲を超えた場合,エラーが発生します。
次に,I 形編集記述子を使った入力の例を示します ('^' は,空白文字を表しています)。
書式 入力 値 I4 2788 2788 I3 -26 -26 I9 ^^^^^^312 312
出力処理の規則
出力時に,I 形編集記述子は,右詰めされた対応する I/O 並び項目の値を,w 文字の長さの外部欄に転送します。
欄は,ゼロ個以上の空白の後に符号を付け (正の値では正符号は省略可能で,負の値では負符号が必須です),その後に先頭にゼロを持たない符号なし整定数を付けたものです。
m が指定された場合,符号なし整定数は m けた以上でなくてはなりません。必要ならば先頭にゼロが埋められます。
m がゼロで,出力並び項目が値ゼロを持つ場合,外部欄は空白で埋められます。
次に,I 形編集記述子を使った出力の例を示します ('^' は,空白文字を表しています)。
書式 値 出力 I3 284 284 I4 -284 -284 I4 0 ^^^0 I5 174 ^^174 I2 3244 ** I3 -473 *** I7 29.812 エラー。小数点は使用できません。 I4.0 0 ^^^^ I4.2 1 ^^01 I4.4 1 0001
関連情報
データ編集記述子の形式については,「データ編集記述子の形式」を参照してください。
数値編集の一般的な規則については,「数値編集の一般的な規則」を参照してください。