B 形編集記述子は 2 進値 (基数 2) を転送します。これは次の形式を取ります。
Bw[.m]
m の値 (定数中のけた数の最小値) は w の値 (欄幅) を超えてはなりません。m は入力時には効果を持たず,出力時にのみ効果を持ちます。
指定された I/O 並び項目は整数型,実数型,または論理型でなくてはなりません。
入力処理の規則
入力時に B 形編集記述子は,外部欄から w 個の文字を転送し,対応する I/O 並び項目にその 2 進値を代入します。外部欄は,2 進数 (0 または 1) と空白しか含むことができません。
値が対応する入力並び項目の範囲を超えた場合,エラーが発生します。
次に,B 形編集記述子を使った入力の例を示します。
書式 入力 値 B4 1001 9 B1 1 1 B2 0 0
出力処理の規則
出力時に B 形編集記述子は,右詰めされた対応する I/O 並び項目の 2 進値を,w 文字の長さの外部欄に転送します。
欄は,ゼロ個以上の空白の後に,先頭のゼロを持たない (2 進数の数字から構成される) 符号なし整定数を付けたものです。負の値は内部形式で転送されます。
m が指定された場合,符号なし整定数は m けた以上でなくてはなりません。必要ならば先頭にゼロが埋められます。
m がゼロで,出力並び項目が値ゼロを持つ場合,外部欄は空白で埋められます。
次に,B 形編集記述子を使った出力の例を示します ('^' は,空白文字を表しています)。
書式 値 出力 B4 9 1001 B2 0 ^0
関連情報
データ編集記述子の形式については,「データ編集記述子の形式」を参照してください。
数値編集の一般的な規則については,「数値編集の一般的な規則」を参照してください。