O 形編集記述子は 8 進値 (基数 8) を転送します。これは次の形式を取ります。
Ow[.m]
m の値 (定数中のけた数の最小値) は w の値 (欄幅) を超えてはなりません。m は入力時には効果を持たず,出力時にのみ効果を持ちます。
指定された I/O 並び項目は整数型,実数型,または論理型でなくてはなりません。
入力処理の規則
入力時に O 形編集記述子は,外部欄から w 個の文字を転送し,対応する I/O 並び項目にその 8 進値を代入します。外部欄は,8 進数 (0 ~ 7) と空白しか含むことができません。
値が対応する入力並び項目の範囲を超えた場合,エラーが発生します。
次に,O 形編集記述子を使った入力の例を示します ('^' は,空白文字を表しています)。
書式 入力 値 O5 32767 32767 O4 16234 1623 O3 97^ エラー。9 は 8 進表記では無効です。
出力処理の規則
出力時に O 形編集記述子は,右詰めされた対応する I/O 並び項目の 8 進値を,w 文字の長さの外部欄に転送します。
欄は,ゼロ個以上の空白の後に,先頭のゼロを持たない (8 進数の数字から構成される) 符号なし整定数を付けたものです。負の値は,先頭の負符号なしに,内部形式で転送されます。
m が指定された場合,符号なし整定数は m けた以上でなくてはなりません。必要ならば先頭にゼロが埋められます。
m がゼロで,出力並び項目が値ゼロを持つ場合,外部欄は空白で埋められます。
次に,O 形編集記述子を使った出力の例を示します ('^' は,空白文字を表しています)。
書式 値 出力 O6 32767 ^77777 O12 -32767 ^37777700001 O2 14261 ** O4 27 ^^33 O5 10.5 41050 O4.2 7 ^^07 O4.4 7 0007
関連情報
データ編集記述子の形式については,「データ編集記述子の形式」を参照してください。
数値編集の一般的な規則については,「数値編集の一般的な規則」を参照してください。