Z 形編集

Z 形編集記述子は 16 進値 (基数 16) を転送します。これは次の形式を取ります。

Zw[.m]

m の値 (定数中のけた数の最小値) は w の値 (欄幅) を超えてはなりません。m は入力時には効果を持たず,出力時にのみ効果を持ちます。

指定された I/O 並び項目は整数型,実数型,または論理型でなくてはなりません。

入力処理の規則

入力時に Z 形編集記述子は,外部欄から w 個の文字を転送し,対応する I/O 並び項目にその 16 進値を代入します。外部欄は,16 進数 (0 ~ 9 および A (a) ~ F (f)) と空白しか含むことができません。

値が対応する入力並び項目の範囲を超えた場合,エラーが発生します。

次に,Z 形編集記述子を使った入力の例を示します。

	書式	入力		
	Z3	A94		        A94
	Z5	A23DEF		      A23DE
	Z5	95.AF2		エラー。小数点は使用できません。

出力処理の規則

出力時に,Z 形編集記述子は,右詰めされた対応する I/O 並び項目の 16 進値を,w 文字の長さの外部欄に転送します。

欄は,ゼロ個以上の空白の後に,先頭のゼロを持たない (16 進数の数字から構成される) 符号なし整定数を付けたものです。負の値は,先頭の負符号なしに,内部形式で転送されます。

m が指定された場合,符号なし整定数は m けた以上でなくてはなりません。必要ならば先頭にゼロが埋められます。

m がゼロで,出力並び項目が値ゼロを持つ場合,外部欄は空白で埋められます。

次に,Z 形編集記述子を使った出力の例を示します ('^' は,空白文字を表しています)。

	書式			出力
	Z4	 32767		7FFF
	Z9	-32767		^FFFF8001
	Z2	    16		10
	Z4	 -10.5		****
	Z3.3	  2708		A94
	Z6.4	  2708		^^0A94

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