複素数値は,一対の実数値です。複素数型編集は,実数型データの編集に用いる次の編集記述子の任意の 2 つを用いて指定されます。
Fw.d,Ew.d[Ee],Dw.d,ENw.d[Ee],ESw.d[Ee],または Gw.d[Ee]
入力処理の規則
入力時には 2 つの連続した欄が読み取られ,対応する複素数 I/O 並び項目にそれぞれ実部と虚部として代入されます。
次に,複素数型編集を使った入力の例を示します。
書式 入力 値 F8.5,F8.5 1234567812345.67 123.45678, 12345.67 E9.1,F9.3 734.432E8123456789 734.432E8, 123456.789
出力処理の規則
出力時には複素数値の 2 つの部分が,反復または連続した実数編集記述子の制御下で転送されます。実数型編集記述子の組間に制御または文字列編集記述子が指定されていなければ,2 つの部分は句読点や空白なしに連続して転送されます。
次に,複素数編集を使った出力の例を示します。
書式 値 出力 2F8.5 2.3547188, 3.456732 ^2.35472 ^3.45673 E9.2,'^,^',E5.3 47587.222, 56.123 ^0.48E+06^,^*****
関連情報
データ編集記述子の形式については,「データ編集記述子の形式」を参照してください。
数値編集の一般的な規則については,「数値編集の一般的な規則」を参照してください。
けた移動数については,「複素定数の一般的な規則」を参照してください。