T 形編集記述子は,I/O 記録中の文字位置を指定します。これは次の形式を取ります。
Tn
n は,位置付け左限界を基準とする記録の文字位置を示す正の整定数表現 (種別パラメタなし) です。
入力時には T 形編集記述子は外部記録を,n で指定された文字位置に置きます。出力時には T 形編集記述子はデータ転送が外部記録の n 番目の文字位置から開始されることを指定します。
例
以下の例では,'^' は空白を表しています。
ファイルが ABC^^^XYZ を含んでいる記録を持っており,以下の文が実行されたとします。
READ (11,10) VALUE1, VALUE2 10 FORMAT (T7,A3,T1,A3)
最初に値 XYZ が読み取られ,次に ABC が読み取られます。
以下の文が実行されたとします。
PRINT 25 25 FORMAT (T51,'COLUMN 2',T21,'COLUMN 1')
次の位置関係を持つ行が印字されます。
位置 20 位置 50 | | COLUMN 1 COLUMN 2
印字される記録の最初の文字は制御文字として予約されることに注意してください (詳細については,「書式付き記録の印字」を参照してください)。