FILE 指定子

FILE 指定子は,装置に接続するファイルの名前を指定します。これは次の形式を取ります。

FILE = name

name
文字または数値式。

name には,オペレーティング・システムが許可している任意のパス名を使用することができます。

名前中の末尾の空白はすべて無視されます。

FILE が省略されており,装置がファイルに接続されていない場合,OPEN 文は STATUS='SCRATCH' を指定しなくてはなりません。

ファイル名が数値スカラまたは配列に格納されている場合,名前は ASCII 文字から構成され,ASCII の空文字 (ゼロ・バイト) で終了していなくてはなりません。ただし,これが文字スカラまたは配列に格納されている場合,ゼロ・バイトを含んでいてはなりません。

ファイル名が 'USER' または 'CON' である場合,入力と出力は直接コンソールで行われます。装置名の一覧については,「物理装置」を参照してください。

QuickWin アプリケーションでは,子ウィンドウを開くときに FILE='USER' を指定することができます。この装置に直接行うすべての I/O 文は子ウィンドウで実行されます。

互換性コンパイラ・オプション /fpscomp:filesfromcmd が指定されていれば,name を空白 (FILE=' ') にすることができます。name が空白であれば,以下のことが起こります。

  1. プログラムは,プログラムを起動するコマンド行の引数並びからファイル名を読み込みます。引数がヌルまたは空白文字 (" ") の場合,対応するファイル名を入力するように問い合わせます。空白名が指定された OPEN 文が連続する場合,各 OPEN 文 がコマンド行の次の引数を読み込みます。

  2. コマンド行引数が指定されていないか,並びにこれ以上の引数がない場合,追加のファイル名を入力するように問い合わせます。

    プログラム MYPROG を起動する次のコマンド行を仮定します (引用符 (") が使われていることに注意してください)。

    	myprog first.fil " " third.txt
    

    MYPROG は空白のファイル名を指定する 4 つの OPEN 文を含んでいます。以下のようになっています。

    	OPEN (2, FILE = ' ')
    	OPEN (4, FILE = ' ')
    	OPEN (5, FILE = ' ')
    	OPEN (10, FILE = ' ')
    

    装置番号 2 には,ファイル FIRST.FIL が割り当てられます。第 2 番目のファイル名に対して,コマンド行で空白が指定されているので,装置番号 4 の OPEN 文は,以下の問い合わせを行います。

    	Filename missing or blank -
    	Please enter name UNIT 4?
    

    装置番号 5 には,ファイル THIRD.TXT が割り当てられます。コマンド行に第 4 番目のファイルが指定されていないので,装置番号 10 の OPEN 文は,以下の問い合わせを行います。

    	Filename missing or blank -
    	Please enter name UNIT 10?
    

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