PAD 指定子は,入力並びと書式仕様が,記録が含んでいるよりも多くのデータを必要としたときに,書式付き入力記録が空白で埋められるかどうかを指定します。これは次の形式を取ります。
PAD = pd
pd
以下のいずれかの値に評価されるスカラ基本文字式。
'YES' | 記録が必要に応じて空白で埋められることを指定します。 |
'NO' | 記録が空白で埋められないことを指定します。入力記録は,入力並びと書式仕様が必要とするデータを含んでいなくてはなりません。 |
基本値は 'YES' です。
この動作は,短い記録を決して空白で充填しない FORTRAN 77 とは異なっています。たとえば,次の例を考えます。
READ (5,'(I5)' J
123 の後に復帰を入力すると,FORTRAN 77 は I5 を I3 に変更し,J には 123 が代入されます。
一方,Compaq Fortran は,装置を PAD='NO' で明示的に開かない限り,123 に 2 つの空白を充填します。
BN 形編集記述子を明示的に指定することで,空白の充填を無効にすることができます。
PAD 指定子は出力時には無視されます。