ソース・ブラウザは,プログラムに含まれるすべてのシンボル一覧を生成します。この情報は,デバッグが必要になったときや,単に大量のわかりにくいコードを保守するのに役立ちます。ソース・ブラウザは,ソース・コード中で,プログラムが名前を宣言し,定義し,使用している場所を追跡します。プロジェクト中のいずれかのファイルを選択し,「Browse」ツールバーの「Go to Definition」または「Go to Reference」ボタンを使用することで,主プログラムと,それが呼び出しているすべての副プログラム中の変数または手続引用を見つけることができます。ソース・ブラウザ情報は,ビルドに成功してからでないと生成できません。
ブラウザ情報は,プロジェクトの基本設定としては生成しない (オフ) ようになっていますが,必要ならば生成する (オン) ようにすることもできます。現在の構成のブラウザ・オプションを設定するには,次の操作を行います。
「Project」メニューの「Settings」をクリックします。
「Fortran」タブの「General」カテゴリで,「Generate Source Browse Information」チェックボックスをクリックします。
「Browse Info」タブをクリックし,「Build browse info file」チェックボックスをクリックします。
「OK」をクリックします。
アプリケーションをビルドします。
「Tools」メニューの「Source Browser」をクリックします。
ブラウズ・ウィンドウで,「Case sensitive」チェックボックスを探します。Fortran は大文字小文字を区別しない言語なので,「Case sensitive」チェックボックスにチェック印がついていない (オフ) ことを確認します。
ブラウズ・ウィンドウでの作業を終えたら,「OK」をクリックします。ブラウズ・ウィンドウでは,関数間の呼び出し関係のグラフを表示したり,ファイルに含まれているシンボルを表示したり,その他の機能を実行することができます。
/browser オプションを指定します。
Browse Information File Maintenance Utility (BSCMAKE) を使って,ビジュアル開発環境のブラウズ・ウィンドウで表示できるブラウザ情報ファイル (.BSC) を生成します。
ブラウザ・オプションがオンになっていると,コンパイラは .OBJ ファイルを作成するときに,中間ファイルの .SBR ファイルを作成します。リンク時には,プロジェクトのすべての .SBR ファイルが 1 つの .BSC ファイルにまとめられます。これらのファイルは 2 進形式で,内容を見ることはできませんが,ユーザーが「Browse」ツールを通して参照するときに使用されます。