/OPT

構文:

/OPT:{REF | NOREF}

LINK がビルドの際に行う最適化を制御します。一般に,最適化を行うと,リンクの所要時間が長くなる代わりに,実行形式ファイルの大きさが減少し,プログラムの実行速度が向上します。

基本設定では,LINK は引用されていないパッケージ関数 (COMDAT) を削除します。この最適化は推移的な COMDAT の除去と呼ばれます。この基本動作を置換し,使用されないパッケージ関数をプログラム内に残すには,/OPT:NOREF を指定します。/INCLUDE オプションを使用すると,特定のシンボルの削除を置換することができます。Visual Fortran コンパイラでパッケージ関数を作成することはできません。ここでは,パッケージ関数をサポートする Visual C++ などの言語 (/Gy コンパイラ・オプション) を使って言語が混在したアプリケーションを作成するときのために説明を行っています。

/DEBUG オプションを指定すると,/OPT の基本設定は REF から NOREF に変わり,すべての関数が実行形式ファイル内に残されます。この基本動作を置換し,デバッグ・ビルドを最適化するには,/OPT:REF を指定します。/OPT:REF オプションは増分リンクを無効にします。