/DEBUG

構文:

/DEBUG

実行形式ファイルまたは DLL のデバッグ情報を作成します。

リンカーは,デバッグ情報をプログラム・データベース (PDB) に格納します。また,その後,プログラムをビルドする際に,プログラム・データベースを更新します。PDB についての詳細は,「/PDB」を参照してください。

デバッグ用に作成された実行形式ファイルまたは DLL は,対応する PDB の名前とパスを含んでいます。Visual Fortran はこの埋め込まれた名前を読み取り,プログラムをデバッグする際に PDB を使用します。リンカーはプログラムの基本名と .PDB の拡張子を使って PDB に名前を付け,PDB が置かれているパスを埋め込みます。この基本名を置換するには,/PDB:filename を使用します。

オブジェクト・ファイルはデバッグ情報を含んでいなくてはなりません。コンパイラの /Zi (プログラム・データベース),/Zd (行番号のみ),または /Z7 (C7 互換) オプションを使用してください。オブジェクトが (明示的に指定されるか,ライブラリーから指定されて) プログラム・データベースを指定してコンパイルされた場合,そのデバッグ情報はオブジェクト・ファイルの PDB に格納され,.PDB ファイルの名前と場所がオブジェクトに埋め込まれます。リンカーは,オブジェクトの PDB を,まずオブジェクト・ファイルに書き込まれた絶対パスで探し,次にオブジェクト・ファイルを含んでいるディレクトリ中で探します。リンカーに対して PDB のファイル名や場所を指定することはできません。

「Use Program Database」をオフにした (またはコマンド行で /PDB:NONE を指定した) か,/DEBUGTYPE:COFF または /DEBUGTYPE:BOTH を指定した場合,リンカーは PDB を作成せず,実行形式ファイルまたは DLL にデバッグ情報を格納します。

/DEBUG オプションは,/OPT オプションの基本設定を REF から NOREF に変更します。