構文:
/PDB[:filename]
リンカーがデバッグ情報をどのように生成するかを制御します。オプションの filename 引数は,プログラム・データベースの基本名を置換します。PDB の基本名は,プログラムの基本名に .PDB という拡張子を付けたものです。
基本設定では,/DEBUG を指定すると,リンカーはデバッグ情報を含んでいるプログラム・データベース (PDB) を作成します。/DEBUG が指定されていなければ,リンカーは /PDB を無視します。
/PDB:NONE を指定すると,リンカーは PDB を作成せず,実行形式ファイルまたは DLL に古い形式のデバッグ情報を格納します。その後,リンカーは CVPACK.EXE ツールを呼び出します。このツールは,LINK.EXE と同じディレクトリか,PATH 環境変数に含まれているディレクトリ中に存在していなくてはなりません。
プログラム・データベース中のデバッグ情報は Microsoft フォーマット (/DEBUGTYPE:CV) でなくてはなりません。COFF フォーマット (/DEBUGTYPE:COFF) か両方のフォーマット (/DEBUGTYPE:BOTH) を指定すると,PDB は作成されません。
/PDB:NONE を指定すると,増分リンクは禁止されます。
ビジュアル開発環境でこのオプションを指定するには,「Project Settings」ダイアログボックスの「Link」タブの「Customize」カテゴリで「Use Program Database」チェックボックスを選択します。