コンパイルの際に,Compaq Fortran コンパイラは,できるだけ多くのデータを自然に位置合わせします。位置合わせされないデータが生じるような例外的な状況については,「位置合わせされないデータの原因と,自然な位置合わせを保証する方法」で説明しています。
位置合わせされていないデータは実行時性能を低下させる可能性があるので,次の対処策を取ることをお勧めします。
共通ブロック,構造型データ,または記録構造体中のデータ宣言を慎重に検証して,すべてのデータ項目が自然に位置合わせされることを確認します (「データが位置合わせされなくなるのを防ぐためのデータ宣言の順序」を参照)。データ宣言の格納にモジュールを使うことで,この種のデータの位置合わせに一貫性を持たせることができます。
EQUIVALENCE 文を使うのを避けます。使う場合,位置合わせされないデータや,自然境界にまたがるデータを生じさせないようにします。
プログラム単位の外から渡される引数が,自然に位置合わせされていることを確認します。
少なくとも 1 つの構造型データかデータ構造体を含んでいる配列要素の大きさを検証して,配列要素が位置合わせされた境界から始まるようになっていることを確認します (「位置合わせされないデータの原因と,自然な位置合わせを保証する方法」を参照)。
コンパイルの際には,(/warn:noalignments オプションを指定していなければ) 位置合わせされないことがわかっているすべてのデータ項目について,警告メッセージが発行されます。