Compaq Fortran 記録構造体中のデータ項目の配置

記録構造体は,FORTRAN 77 および Fortran 90 標準に対する Compaq Fortran の言語拡張です。記録構造体RECORD 文を使用し,オプションとして,やはり Compaq Fortran の言語拡張である STRUCTURE 文を設定します。STRUCTURE 文中のデータ項目の順序は,データ項目の格納の順序を決定します。

Compaq Fortran は,記録をメモリー内に値の線形な並びとして格納します。記録の第 1 要素が第 1 格納位置に,最後の要素が最後の格納位置に格納されます。/align:records オプションなしの /vms オプションか,/align:norecords を指定しない限り,データ欄が自然に位置合わせされるように,必要に応じて充填バイトが追加されます。

次の例は,構造体の宣言,RECORD 文,および結果として得られる記録がメモリーに格納される様子を示しています。

	STRUCTURE /STRA/
	  CHARACTER*1 CHR
	  INTEGER*4   INT
	END STRUCTURE
	.
	.
	.
	RECORD /STRA/ REC

次図は,記録 REC が自然に位置合わせされた記録として格納されている様子を示すメモリー・ダイアグラムです。

自然に位置合わせされた記録 REC のメモリー・ダイアグラム