ループ変換とソフトウェア・パイプライン

/optimize:5 オプションは,ループ変換の最適化と呼ばれる最適化のグループと,ソフトウェア・パイプラインおよびそれに関連するソフトウェア依存関係解析を有効にします。これは,一部の場合では実行時性能を向上させる効果を持っています。

ループ変換の最適化は,ループ内での配列引用に適用され,複数のループの入れ子に適用することができます。これらの最適化は,メモリー・システムの性能を向上させることができます。

ia64 システムでは,ソフトウェア・パイプラインは特定の最内部ループに命令スケジューリングを適用します。これにより,ループ内の命令は「ラップ・ラウンド」して,ループの異なる繰り返しの中で実行できるようになります。これにより,長待ち時間操作の影響が抑えられ,ループの実行が高速化されます。

また,ソフトウェア・パイプラインではデータの先取りを行うことで,キャッシュ不足の影響が抑えられます。

この節では次のトピックについて説明しています。