チェックボックスとラジオボタンは,ユーザーに対して二者択一的な選択項目を表示します。ラジオボタンは押されているか,いないかのどちらかであり,チェックボックスはチェックされているか,いないかのどちらかです。これらのコントロールの状態を調べるには DLGGET または DLGGETLOG を使用します。状態値は,押されている,またはチェックされている場合には .TRUE.,そうでない場合には .FALSE. の論理値です。次に例を示します。
LOGICAL pushed_state, checked_state, retlog retlog = DLGGET (dlg, IDC_RADIOBUTTON1, pushed_state) retlog = DLGGET (dlg, IDC_CHECKBOX1, checked_state)
初期化のため,または他のユーザーの入力への応答としてボタンの状態を変更する必要がある場合,DLGSET または DLGSETLOG を使用します。次に例を示します。
LOGICAL retlog retlog = DLGSET (dlg, IDC_RADIOBUTTON1, .FALSE.) retlog = DLGSET (dlg, IDC_CHECKBOX1, .TRUE.)
ラジオボタンは,一般的にユーザーがラジオボタンの組の 1 つのみを選択できるグループで使用します。ダイアログ・ルーチンでラジオボタンを使用するとき,以下のガイドラインに従ってください。
各ラジオボタンは,「Auto」スタイルに設定されていなければなりません。これは,新しいラジオボタンの基本設定です。
グループの第 1 ラジオボタンは,「Group」スタイルに設定されていなければなりません。これは,新しいラジオボタンの基本設定ではありません。
グループの残りのラジオボタンは,「Group」スタイルに設定されていてはいけませんし,ダイアログボックスの「Tab order」で第 1 ボタンの次にくるようにしなければなりません。基本タブ順は,コントロールを作成した順番です。リソース・エディタの「Layout」メニューの「Tab order」でタブ順を表示したり変更したりすることができます。
ユーザーがグループ中のラジオボタンを選択した時,その状態は .TRUE. に設定され,グループ中の他のラジオボタンの状態は .FALSE. に設定されます。
プログラムから現在選択されているラジオボタンを設定するには,選択したラジオボタンを .TRUE. に設定するために DLGSETLOG を呼び出します。これは自動的に処理されます。