Visual Fortran が提供するグラフィックス・ルーチンは,点の設定,線の描画,テキストの描画,色の変更,および円,矩形,円弧などの形状を描画します。この章では,読者が「QuickWin の使用」の概要を読んでいることを前提とします。
この章では次の用語を使用しています。
原点 (点 0, 0) は,画面,または書き込み先の子ウィンドウのクライアント領域 (定義済みユーザー領域) 左上隅です。X 軸と Y 軸は原点から始まります。一部の座標系では原点を変更することができます。
水平方向は X 軸によって表現され,右に向かって増加します。
垂直の方向は Y 軸によって表現され,下に向かって増加します。
一部のグラフィックス・アダプタは変更可能なカラー・パレットを備えています。
一部のグラフィックス・アダプタ (VGA と SVGA) では,新しい色を記述する色値を指定することで,色指標が参照する色を変更することができます。色値は赤,緑,および青を画面色で示します。色値はつねに INTEGER(4) の数値です。
グラフィックスの描画に関する節は,次の構成になっています。