ユーザーは,「コントロールパネル」の「地域」アイコンをクリックすることで,時刻,日付,通貨,および数値の書式を設定することができます。NLS ライブラリーも,現在の地域の書式指定ルーチンを提供しています。これらのルーチンを次表に要約します。これらのルーチンは,プログラムの起動時に基本設定として,または NLSSetLocale によって設定された現在のコードページで文字列を返します。
すべての書式指定ルーチンは,書式指定された文字列中のバイト数を返します (マルチバイト文字が含まれている場合に変わる可能性のある「文字数」ではありません)。出力文字列が書式指定された文字列よりも長い場合,出力文字列には空白が充填されます。出力文字列が書式指定された文字列よりも短い場合にはエラーが発生し,NLS$ErrorInsufficientBuffer が返され,出力文字列には何も書き出されません。
書式指定ルーチン
名前 | 手続の形式 | 説明 |
NLSFormatCurrency | 関数 | 数値の文字列を書式指定し,現在の地域での正しい金額文字列を返します。 |
NLSFormatDate | 関数 | 現在の地域の正しく書式指定された日付を含む文字列を返します。 |
NLSFormatNumber | 関数 | 数値の文字列を書式指定し,現在の地域での正しい数値文字列を返します。 |
NLSFormatTime | 関数 | 現在の地域の正しく書式指定された時刻を含む文字列を返します。 |
次に例を示します。
USE DFNLS INTEGER(4) strlen, status CHARACTER(40) str strlen = NLSFormatTime(str) print *, str !「午前 11:42:24」と出力 strlen = NLSFormatDate(str, flags= NLS$LongDate) print *, str !「2000年 7月 14日 金曜日」と出力 ! ロケールをアメリカ英語に変更 status = NLSSetLocale("English", "United States") strlen = NLSFormatTime(str) print *, str !「11:42:24 PM」と出力 strlen = NLSFormatDate(str, flags= NLS$LongDate) print *, str !「Friday, July 14, 2000」と出力