この節では,文字列に MBCS 文字が含まれている場合でも,通常と同じように動作する Fortran ルーチンについて説明します。
空白は先頭バイトにも後続バイトにもなることがないので,空白を扱う多くのルーチンは,MBCS 文字を含んでいる文字列でも期待どおりに動作します。このような関数には次のものがあります。
一部のルーチンは,コンピュータの大小順序をもとに,この順序の特定の位置にある文字や,特定文字の順序中の位置を返します。これらの関数は,特定の大小順序には依存していません。ただし,このマニュアルの他の部分でこれらの関数を説明している箇所では,ASCII 大小順序が使用されています。これらの関数は 0 以上 255 以下の position と c の値を使用します。次に,これらの関数の例を示します。
Fortran は文字列の長さを示すためにヌルではなく文字列の長さを使用するので,関数の中には文字列の内容ではなく,文字列の長さだけをもとに動作するものがあります。これらの関数は MBCS 文字を含んでいる文字列でも通常どおりに動作します。次に,これらの関数の例を示します。
REPEAT ( string, ncopies )