情報取得のためのルーチン

次表に,情報取得ルーチンとして分類されているルーチンを示します。これらのルーチンは,システム・コマンド,コマンド行引数,環境変数,およびプロセスまたはユーザー情報を返します。

パス名を受け付けるすべての可搬用ルーチンは,長いファイル名や UNC (Universal Naming Convention) ファイル名も受け付けます。パス名に含まれる斜線はバックスラッシュとして扱われます。すべてのパス名は,ドライブ指定と MBCS (マルチバイト文字セット) 文字を含むことができます。MBCS 文字についての詳細は,「National Language Support ルーチンの使用」を参照してください。

可搬用ルーチン 説明
IARGC 最後のコマンド行引数の指標を返します。
GETENV 環境変数中で特定の文字列を検索し見つかった場合にはその値を返します。
GETGID ユーザーのグループ ID を返します。
GETLOG ユーザーのログイン名を取得します。
GETPID プロセスのプロセス ID を返します。
GETUID プロセスのユーザー ID を返します。
HOSTNAM ユーザーのホスト名を返します。

グループ,ユーザー,およびプロセス ID は INTEGER(4) 変数です。ログイン名とホスト名は文字変数です。ルーチン GETGIDGETUID は可搬性のために用意されたものですが,つねに 1 を返します。

IARGCGETARG と組み合わせて使うのが最も便利です。コマンド行引数を返す GETARG は,標準 Visual Fortran ライブラリーに含まれています。プログラム単位中で USE DFPORT を指定する必要はありません。

詳細については,「装置およびディレクトリ情報ルーチン」を参照してください。