エラー処理ルーチン

次表に,エラーの検出と報告のためのルーチンを示します。

可搬用ルーチン 説明
IERRNO 最後のエラー・コードを返します。
GERROR IERRNO エラー・コードを文字列変数として返します。
PERROR 特定の文字列に続けて,最後に検出されたエラーのエラー・メッセージを送信します。

IERRNO エラー・コードは U*X システム上の errno に似ています。DFPORT モジュールは,一般に U*X システムの errno.h に含まれている U*Xserrno 名の多くについてパラメタ定義を用意しています。

IERRNO はエラーが発生したときにのみ更新されます。たとえば,GETC ルーチンの呼び出しの結果としてエラーが発生したが,その後,2 回の PUTC の呼び出しが成功した場合,IERRNO を呼び出すと,GETC 呼び出しのエラーが返されます。IERRNO は,可搬用ライブラリー・ルーチンの呼び出し直後に調べるようにしてください。他の Fortran90 標準ルーチンも,値を不定値に変更する可能性があります。

アプリケーションがマルチスレッドを使用している場合,IERRNO がスレッドごとに設定されることに注意してください。