Visual Fortran と Visual Basic が混在したプログラミング

Visual Fortran と Visual Basic の言語が混在したプログラムは,一般に次の構成を持ちます。

Fortran/Visual Basic プログラムでは,Visual Basic は 32 ビット (バージョン 5.0 以上) でなくてはなりません。また,Microsoft Excel に含まれている Visual Basic for Applications (VBA) を使って Fortran 副プログラムを呼び出すこともできます。

Visual Basic 開発環境は,Visual Fortran バージョン 6 開発環境からは独立しています。しかし,最終的なアプリケーションでは,この 2 つの言語を共存させることができます。

通常,Visual Basic から Fortran 副プログラムを呼び出すことになります。Visual Basic 副プログラムはコンパイルされるのではなく,インタープリタ形式で解釈されるので,Fortran などのコンパイル言語のプログラムから直接呼び出すことはできません。その代わりに,Visual Basic はプロパティとルーチンをエクスポートする OLE オブジェクトを作成します。

また,Visual Basic は自分の手続のアドレスを Fortran プログラムに渡し,後にその Fortran プログラムから呼び出させることができます。Visual Fortran からの Visual Basic コールバック・ルーチンの呼び出しの例については,...\DF98\SAMPLES\MIXLANG\VB\CALLBACK フォルダの Visual Fortran サンプルを参照してください。

Visual Basic から Fortran 副プログラムを呼び出すときには,次の操作を行う必要があります。

  1. Visual Fortran 副プログラムを Fortran DLL プロジェクトとして作成します。

  2. Visual Basic から DLL を,Declare Sub または Declare Func 文で引用します。

次に示す節では,Visual Basic からの Fortran DLL 副プログラムの呼び出しについて説明しています。