REAL(4) (S 浮動小数点) および REAL(8) (T 浮動小数点) 書式は,標準リトル・エンディアン IEEE 2 進浮動小数点表記で格納されます (IEEE 2 進浮動小数点表記についての詳細は,IEEE 標準 754 を参照)。COMPLEX(4) および COMPLEX(8) 書式は,REAL(4) または REAL(8) の値の組を使って,データの実部と虚部を指定します。
IEEE S 浮動小数点書式と T 浮動小数点書式では,小数部分は符号付き絶対値表記で表現され,2 進の基数は最上位ビットの右を指します。小数部分は規格化されているものと仮定されるので,最上位ビットは格納されません (これは「隠されたビットの規格化」と呼ばれます)。このビットは,指数が 0 でない限り 1 と仮定されます。指数が 0 と等しければ,表現されている値は規格化されていない (サブノーマル) か,プラスまたはマイナスのゼロです。
次に示す節では,浮動小数点データについて説明しています。
関連情報
Bitviewer ツールの使用方法については,「BitViewer による浮動小数点表現の表示」を参照してください。
ネイティブ IEEE リトル・エンディアン・データ以外の浮動小数点データの読み書きについては,「書式なし数値データの変換」を参照してください。
浮動小数点数の使用方法については,「浮動小数点環境」を参照してください。