PLIST

PLIST は,PREP の 2 回目の呼び出しで生成された .PBT ファイルからの結果を,書式付きのテキスト・ファイルに変換します。

次に PLIST の構文を示します。

PLIST [options] inputfile

PLIST はコマンド行を左から右に読み取っていくので,互いに矛盾するオプションが指定された場合には,最も右側のオプションが左のオプションを置換します。いずれのオプションでも大文字小文字は区別されません。オプションの前には斜線 (/) またはダッシュ (-) を付けなくてはならず,個々のオプションは空白で区切る必要があります。

PLIST の結果は基本設定では標準出力に送られます。「より大きい」の記号(>) を使ってリダイレクトすることができます。

PLIST は,プロファイル対象のプログラムがコンパイルされたディレクトリから実行しなくてはなりません。

パラメタ 説明
options プロファイラ出力データの書式と編成を制御します。「PLIST オプション表」を参照してください。
inputfile PLIST に変換させる .PBT ファイル。

PLIST オプション表
オプション 説明
/C count 一覧に表示するヒット数の最小値を指定します。
/D directory PLIST がソース・ファイルを検索するディレクトリを追加指定します。複数のディレクトリを指定するには,複数の /D コマンド行オプションを使用します。このオプションは,PLIST がソース・ファイルを見つけられない場合に使用します。
/F タブで区切られたレポートに完全なパスの一覧を出力します。
/FLAT 関数属性を使用する場合 (PREP/AT オプションを参照),関数属性をインデントなしで表示します。
/H[ELP] PLIST オプションの簡単な要約を表示します。
/INDENT 関数属性を使用する場合 (PREP/AT オプションを参照),関数属性をインデント付きで表示します。これは,/FLAT/TAB のどちらも指定されなかった時に使う基本関数属性の表示方法です。
/NOLOGO PLIST の著作権メッセージの表示を禁止します。
/PL length 出力のページ長 (行数) を設定します。長さは 0 か,15 ~ 255 でなくてはなりません。長さ 0 は改ページを禁止します。基本長さは 0 です。
/PW width 出力のページ幅 (文字数) を設定します。幅は 1 ~ 511 でなくてはなりません。基本幅は 511 です。
/SC 出力を,カウントの大きいものから順に並べ替えます。
/SL 出力を,行のファイル内での位置の順に並べ替えます。これは基本設定です。このオプションは行ごとのプロファイルを行うときにのみ使用できます。
/SLS 行カウント・プロファイル出力を強制的に適用範囲書式で印刷します。
/SN 出力を関数名のアルファベット順に並べ替えます。このオプションは関数ごとのプロファイルを行うときにのみ使用できます。
/SNS 関数の適用範囲書式で,関数のタイミングまたは関数のカウント情報を表示します。出力を関数名のアルファベット順に並べ替えます。
/ST 出力を,時間の長いものから順に並べ替えます。
/T タブで区切られた出力。.PBT ファイルから,他のアプリケーションにエクスポートするためのタブ区切りのデータベースを生成します。このオプションを使用すると,他のオプションは,並べ替え指定を含めてすべて無視されます。詳細については,「プロファイラからのデータのエクスポート」を参照してください。
/TAB indent 関数属性を使用するとき (PREP/AT オプションを参照),関数情報のインデントに使用するタブ幅を設定します。
/? PLIST オプションの簡単な要約を表示します。

環境変数

PLIST 環境変数は,PLIST の基本コマンド行オプションを指定します。PLIST 環境変数が指定されていない場合,PLIST の基本オプションは,次表に示すようにプロファイルのタイプに依存します。

PLIST の基本オプション

プロファイル・タイプ 並べ替えオプション ヒット・カウント・オプション
関数のタイミング /ST /C 1
関数のカウント /SC /C 1
関数の適用範囲 /SN /C 0
行カウント /SL /C 0
行適用範囲 /SLS /C 0