インテル® MKL 11.3 ユーザーズガイド

Visual Studio* 開発システムでのカスタム・ダイナミック・リンク・ライブラリーのビルド

Microsoft* Visual Studio* 開発システムでカスタム・ダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) をビルドすることができます。インテル® MKL ディレクトリーの tools\builder\MSVS_Projects サブディレクトリーで、 使用している Visual Studio* 開発システムのバージョン (例えば VS2012) のサブディレクトリーにあるプロジェクトを使用します。 Visual Studio* 開発システムの各バージョンで、次の 2 つのソリューションが利用できます。

ビルダーは、次のデフォルト設定を使用します。

インターフェイス:

cdecl (IA-32 アーキテクチャー) または LP64 (インテル® 64 アーキテクチャー)

エラーハンドラー:

標準インテル® MKL エラーハンドラー xerbla

マニフェストの作成:

yes (はい)

関数のリスト:

プロジェクトのソースファイル examples.def

カスタム DLL をビルドするには、次の操作を行います。

  1. 使用するインテル® MKL バージョンのインストール・ディレクトリーを MKLROOT に設定します。

  2. システムのアーキテクチャーに応じて、libia32.sln または libintel64.sln ソリューションを開きます。

    ソリューションには次のプロジェクトが含まれます。

    • i_malloc_dll
    • vml_dll_core
    • cdecl_parallel (libia32.sln) または lp64_parallel (libintel64.sln)
    • cdecl_sequential (libia32.sln) または lp64_sequential (libintel64.sln)
  3. [オプション] デフォルト設定を変更するには、インテル® MKL の関数を使用するモード (シーケンシャルまたはマルチスレッド) に応じてプロジェクトを選択します。

    • libia32 ソリューションで、cdecl_sequential または cdecl_parallel プロジェクトを選択します。
    • libintel64 ソリューションで、lp64_sequential または lp64_parallel プロジェクトを選択します。
  4. [オプション] stdcall インターフェイス (IA-32 アーキテクチャー) または ILP64 インターフェイス (インテル® 64 アーキテクチャー) を使用する DLL をビルドするには、次の操作を行います。

    1. [プロジェクト]>[プロパティ]>[構成プロパティ]>[Linker (リンカー)]>[Input (入力)]>[Additional Dependencies (追加の依存ファイル)] を選択します。
    2. libia32 ソリューションで、mkl_intel_c.libmkl_intel_s.lib に変更します。
      libintel64 ソリューションで、mkl_intel_lp64.libmkl_intel_ilp64.lib に変更します。
  5. [オプション] DLL に独自のエラーハンドラーを含めるには、次の操作を行います。

    1. [プロジェクト]>[プロパティ]>[構成プロパティ]>[Linker (リンカー)]>[Input (入力)] を選択します。
    2. <user_xerbla>.obj を追加します。
  6. [オプション] マニフェストの作成をオフにするには、次の操作を行います。

    1. [プロジェクト]>[プロパティ]>[構成プロパティ]>[Linker (リンカー)]>[Manifest File (マニフェストファイル)]>[Generate Manifest (マニフェストの生成)] を選択します。
    2. [no (いいえ)] を選択します。
  7. [オプション] DLL に含める関数のリストを変更するには、次の操作を行います。

    1. [Source Files (ソースファイル)] を選択します。
    2. examples.def ファイルを編集します。 エントリーポイントの指定方法は、「関数名の指定」を参照してください。
  8. アプリケーションをビルドするには、[ビルド]>[ソリューションのビルド] を選択します。

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